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マルクス、エンゲルスの「人間と労働」のとらえ方

2009年08月02日

 朝、移動中の車の中で聞いたNHK「日曜討論」の一場面。自民党の林芳正経済金融相が突然、「小池さんには釈迦に説法だが、マルクスの『資本論』には労働は搾取だと書いてある。しかし、われわれ日本人は勤勉は美徳だという考えが強い」と発言しました。

 「おいおい」と思っていると、即座に日本共産党の小池晃政策委員から、「われわれだって労働が悪だなんていってない。働くことは尊いことだ。日本共産党は労働者の党だ。何を言ってるんですか」と反論されていました。

 日本共産党などが「最低賃金を時給1000円以上に引き上げる」と選挙政策に掲げていることについて、林氏が「いつからやるんだ」「中小企業はどうするんだ」と後ろ向きの態度に終始。小池氏に「自民党は最低賃金をどうするつもりなのか。上げなくていいと考えているのか」と詰め寄られ、苦し紛れに飛び出した「勤勉は美徳」発言ですが、それにしても底が浅い。

 そもそも「勤勉は美徳」という考え自体、明治の日本資本主義勃興期に、政府によって上から植えつけられたものです。

 科学的社会主義の学説を打ち立てたマルクスとエンゲルスは、人間にとって労働とは何かを、もっと深いところからとらえました。

 エンゲルスは、樹上生活をしていた類人猿が、平地を直立して歩き始めたことで、自由になった手に次々と新しい技能を獲得し、自然に働きかけて富に変える、その労働のなかで言語が発生し、脳が発達して、人間社会が生まれた、と書きました(『猿が人間になるにあたっての労働の役割』)。

 同時に、マルクスは、「労働時間の短縮」こそ「人間の能力の全面発達の根本条件」だといいました(『資本論』)。搾取のない未来社会においても、労働に当てる時間は、社会と自分の生活の維持のために避けることのできない活動であり、それ以外の自由な時間こそ、人間が生活を楽しむとともに、自分の肉体的、精神的な能力を発達させる舞台となる、と。

 人間と人間社会の発展史に照らしても、「労働者派遣法の抜本改正」「長時間・過密労働の是正」「最低賃金の引き上げ」など日本共産党の掲げる政策は合法測的なものです。日本共産党は“労働者の党”であるとともに“人間の党”です。

 対して、「勤勉は美徳」などといいながら、「勤勉」な若者をモノのように使い捨て、「勤労」とは正反対の不労所得=株の売買で得た所得にかかる税金を2分の1に減税することを延長した自民党。まさしく“資本家階級の党”です。

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photo きょうは、日曜日にふさわしく、海遊館、大阪ドーム球場など人が集まる場所で宣伝。オリックス対西武の試合を観戦に訪れる何千、何万もの人たちに、「平和でこそ野球をすることも、観ることもできます」と、巨人の沢村栄二選手、阪神の景浦将選手らが戦死したこと、野球解説者の張本勲さんが広島の原爆でお姉さんをなくされ核兵器廃絶を訴えておられることを紹介。ビラの受け取りもよく、とても共感してもらえたように思います。

photo 夕方、平野区ダイエー前で吉永ともゆき大阪2区候補と街頭演説。夜、西宮で瀬戸恵子比例候補、平野貞雄兵庫2区候補と演説会。どちらも大勢の方が集まってくれました。笑いと拍手もドカン、ドカン。「元気になりました」との感想をいっぱいいただきました。いい調子です。
 

 

 

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