2009年08月01日
各党のマニフェストが出揃ってはじめての週末。街頭演説の反応がグンとよくなりました。どこでも通りがかりの人が立ち止まって聴いてくれるのです。
きょうは、▼国民から夢も希望も安心も奪った自公政権を終わらせよう、▼日本共産党は、第一に、まじめに働いたら、まともに生活できる「ルールある経済社会」をめざす(ヨーロッパでは、@非正規雇用の比率が少ないし均等待遇、A解雇を規制する法律のしくみがある、B失業時のセーフティーネットがぶ厚い、ことを紹介)、▼それができるのは、企業献金受け取らず、財界・大企業にはっきりモノが言える党だから。
▼第二に、誰もがお金の心配なく医療を受けられる社会をめざす(@後期高齢者医療制度廃止、Aゆくゆくはヨーロッパのように窓口負担ゼロをめざす。その第一歩として75歳以上のお年寄りと小学校入学前の子どもの医療費は無料に)、▼財源は消費税増税でなく、軍事費や大型開発など無駄を削って5兆円、大企業・大金もちに応分の負担をもとめて7兆円、合計12兆円で。
▼民主党中心の政権ができたら、いいことには賛成、まちがったことには反対で臨む、▼衆院選は一人2回投票。比例代表は政党名で日本共産党へ、小選挙区は日本共産党の候補者へ。
という流れで、12分(雇用と医療のどちらかをカット)〜20分(フルバージョン)で演説。
堺市駅前ロータリーでは、陸橋上でサングラスの女性が立ち止まり最後まで聴いてくれて拍手。堺市内の高層団地では、あちらこちらのベランダに人が出てきて最後まで聴いてくれ手振り。大阪市港区の八幡屋商店街入り口では、買い物客が大勢足を止めて拍手。中央区空堀商店街入り口では、自転車に乗った若者が宣伝カーの近くに止まってしばらく聞き入り。天王寺区上本町交差点では、若い女性がはじめから最後まで聴いてくれて拍手。
握手しに行こうと思っても、拍手してくれたらすっといなくなるので、直接感想を聞くことは一人もできませんでした。文字通り通りがかりの人たちです。
では、通行人は演説のどこを聴いてくれているのか。私の感じでは、日本共産党がめざす新しい政治の中身です。しかも、個別政策というよりも、“社会のあり方”についての大きな話を聞きたがっているように思います。とくに、雇用や医療、社会保障のあり方が、ヨーロッパと日本ではどれほど違うかを具体的に紹介するくだりは、街頭なのに身じろぎひとつしないで「聞き入る」ような空気があります。
思うに、有権者の意識は、すでに「自公政権後」にあるのではないか。「自公政権ノー」の審判は、すでに各人の心の中では下されており、そのあとにどんな政治、どんな社会をつくるべきかを考え中なのではないか。
そういう人々にとって、いまの政治と社会のどこが問題で、どう変えれば国民が安心と希望を感じることができるか、日本共産党の考えを伝えることは、まさに待たれていることなのだと思います。
また、民主党に期待しつつも、物足りなさや不安を感じている人も少なくないように思います。上本町で先方から声をかけてくれた30代くらいの男性は、「話を聞いて、いちばん心に残ったのは、民主党ともいいことはいっしょにやりたいといっていたこと。そういう姿勢は大事だと思います。でも民主党には心配な面もある。がんばってください」と話してくれました。
投票日までまるまる1カ月。おそらく有権者の意識はどんどん前進し深まるでしょう。その意識にかみ合うように、日本共産党の考えと政策を伝えていきたいものです。
堺市内では岸上しずき16区候補、大阪市内では辻ひで子1区候補といっしょにマイクを握りました。