2009年07月17日
17日は、終日自宅で解散・総選挙突入の準備。翌日からの長野、香川の遊説の演説原稿を練り上げたり、散髪したりなど。
散髪屋さんで、「大雪山系で登山者が10人死亡」のニュースを知り驚く。昨夜まで「1人死亡」という情報だったのにどうして…。暴風とつめたい雨にさらされての疲労凍死か。
大雪山系は、私も学生時代に1週間ほどかけて縦走したことがあります。北海道の2000メートル級の山は、本州なら3000メートル級のアルプスに匹敵する気象条件と考えねばなりません。
報道では、18人のパーティーは、旅行会社が募集した登山ツアーのパーティーだったようですが、伝わってくる情報では疑問点が多い。
全国各地から当日メンバーが集まってパーティーを組むことになるわけで、いったい、メンバー全員に責任を持ち、判断するリーダーは誰が務めるのか?
3人付いていたというガイドか?
しかし、当日初めて顔をあわせる人たちの経験や体力を把握することは難しいのではないか?
しかも、旅行会社による「雇われガイド」では、山登りでもっとも大切な“引き返す勇気”が出しにくいのではないか?
そもそもガイドは、今回のルートや大雪の厳しさを熟知している地元のガイドなのか、それとも各地からツアー客と一緒に参加したガイドなのか?後者だとすれば、ガイドというより単なる山の愛好家ではないのか?
北海道の2000メートル級の山を、中高年のメンバーを率いて登ろうというなら、なぜあんな厳しい気象条件なのに出発したのか?なぜ途中で引き返さなかったのか?なぜパーティーがバラバラになってしまったのか?
納得できないことだらけです。
旅行会社が企画する「中高年登山ツアー」の構造的問題があるように思えてなりません。
夏山で10人もの犠牲者を出した教訓をしっかりえぐり出してほしいと思います。