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「脳死は人の死」と法律で決めていいのか?

2009年07月10日

photo 午前中、参院本会議。「臓器移植法改正案」の中間報告と討論が行われました。厚生労働委員会で結論が出ていないにもかかわらず、本会議に丸投げするのは、各委員会で審議を尽くし、その結論をふまえて全議員が出席する本会議にはかるという国会運営の原則に反するやり方です。日本共産党はこういうやり方は反対です。

 ただ、A案、A案修正案、E案の各案の賛成討論は聴きごたえがありました。とくに、私も賛同者であるE案(「脳死は一律に人の死」と認めず、子どもの脳死と臓器移植について臨時調査会を設置するもの)の賛成討論にたった円より子議員(民主)の討論は、ドナー(臓器提供者)家族の立場にも、レシピエント(移植を受ける患者)の立場にも立った、冷静かつ人間の情を含んだ感動的な演説でした。

 こうした討論を、国民的な規模で起こすことが必要です。拙速な採決は、脳死と臓器移植についての国民的理解を促進することにつながらず、臓器移植に同意する本人と家族が増えることの妨げにもなりかねません。

 参院厚生労働委員会で参考人として意見を述べられた、作家の柳田邦男氏(ご子息の脳死・臓器提供を体験されています)が「週刊文春」(7月16日号)に「緊急提言」を寄稿されています。

 「混乱のなかで、愛する家族との別れに納得感を得るには、時間が絶対に必要なのです。納得した看取りと、追い立てられた看取りでは、その後の心のあり方がまったく違う。お母さんが、まだ温かい子供の体をさすりながら泣き明かす時間を、法律によって奪ってはなりません」とのご指摘は、大変重たいものがあると感じました。

 「脳死は一律に人の死」と認めることを法律(A案)で決めていいのか。人間の生命観、死生観の多様さをふまえた審議を尽くすことが立法府の責任だと思います。

photo ★午後、国会を離れ、市長・市議選最終盤の奈良へ。夕方から夜8時まで6カ所で候補者とともにマイクを握りました。国政にも大きな影響を与える東京、奈良の政治戦(12日投票)。最後まで、元気に、締まって、たたかい抜きます。

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