2009年06月27日
「中卒で“日本はものをつくって外国に売って食べていく”と信じて就職し、5年で独立。40年間自営業できたが、このままでは日本のものづくりは消えてしまう。これでいいのか!」(東大阪 半導体製造装置の部品製造業)
「想像したこともない不況。廃業しても中古の機械を買ってくれない。なぜなら、毎日廃業があり、機械を処分してくれる業者の倉庫がいっぱいになっているから」(東大阪 金属加工業)
「集団就職して以来40数年、いまCTスキャンやMRIなど医療機器の部品をつくっている。千分の1ミリの精度で加工している。こういう不況は40数年間ではじめて。隣の工場の社長は、従業員の給料をどうやって払おうかと夜も眠れず、酒量が増え、先週、倒れて1週間後に亡くなった。
もう一人の社長は、かたわらに請求書を置き、機械のうえで首をつった。もう一人は青木が原で死にそこなって、見つかっていま病院に入院している。一生懸命働いている人が何で生きられないのか!」(大田区 金属加工業)
――凄まじい報告が相次ぎました。26日、「まち工場を守れ! 中小企業のものづくり技術力は日本の宝 緊急国会内集会」(呼びかけ団体:不況打開大田区実行委員会、東大阪金属加工グループ(HIT)、全国商工団体連合会)で聞いた話です。
バブル崩壊後の「産業空洞化」が叫ばれた時代から、東大阪や大田区の金属加工業者を訪問してきましたが、昨年秋以降の世界経済危機の影響は、これまでの比ではありません。6月末、大田区における緊急調査(132社)では、売上が前年の「5割以上減った」が7割、「7割以上減った」が4割あったそうです。
う〜む。国会ではしばらく中小企業問題から離れていましたが、これはまた正面からとりくまねば。吉井、こくた、笠井、井上議員と。
★26日(金)は、朝、参院本会議。臓器移植法案の審議が始まりました。私も参院で提案されたE案(「臨時子ども脳死臓器移植調査会」を設置する案)の賛同者になっています。「脳死は一律に人の死」とするA案の対案です。発議者を代表して川田龍平議員(無所属)が趣旨説明に立ち、「様々な角度から審議をし尽くしていただきたい」。そのとおりです。
午後、「まち工場を守れ!」集会。夜、中央大学のキャンパスで「日本共産党の考える日本の将来像〜学費・雇用・憲法」と題して講演。(詳報は後日)
★27日(土)は、議員会館で29日(月)の決算委員会での質問の仕上げ。大企業の不当な「派遣切り」を取り上げます。NHKで生中継されるのでぜひご覧ください。