2009年06月17日
なんとも盛り上がらない45分間でした。麻生首相と鳩山民主党代表の2回目の党首討論を間近で傍聴しました。
議員傍聴席の椅子の上には1枚の紙が置いてありました。
「国家基本政策委員会合同審査会の傍聴について
平成21年6月11日
(両院合同幹事会合意)
議員は、国家基本政策委員会合同審査会において、総理と野党党首が静謐な環境のもと討議を行えるよう、不規則発言等、議事の妨げとなるような言動は、厳に慎まなければならない。
以上、申し合わせる。」
ようするに“ヤジは慎むように”という申し合わせです。
そのせいでしょうか。委員会室は静かで、麻生、鳩山両氏のやりとりだけが耳に入ってきます。各氏の発言のあとに自民、民主両党の議員からそれぞれ拍手が起こるのですが、それも“お決まりの拍手”という感じ。
前回も感じたことですが、両氏の討論は、@国民生活の“生の声”がほとんど出てこない(鳩山氏が母子家庭の声を1回紹介しただけ)、A(当然かもしれないが)「財界・大企業中心」「日米軍事同盟絶対」という自民党政治の大もとにある“2つのゆがみ”にまったく触れない、B「人の命を大切にしたい」など抽象的な議論に終始、というものでした。
これではヤジがなければ盛り上がりようがありません。世界第2の経済大国で“人の命が大切にされない”のはなぜか、どこに原因がありどうすれば打開できるか――国民はそんな“将来展望”と“変革の気概”が伝わってくる討論を求めているのではないでしょうか?
2大政党にそれができないのなら日本共産党が国民の中で大いに語ろうではないか。そう強く感じた党首討論でした。
★午前、参院本会議。「核兵器廃絶に向けた取り組みの強化を求める決議」が全会一致で採択されました。案文の中に「核兵器の究極的廃絶」という核廃絶を永遠のかなたに追いやる文言が含まれていたため、日本共産党は発議者には加わりませんでした。
しかし、いま「核兵器廃絶」を表題にした決議を被爆国の国会が上げることの意義を重視して賛成しました。
問題は、決議に対する麻生首相の所信表明です。首相は、「核軍縮」という言葉を何度も繰り返しましたが、最後まで「核兵器廃絶」とは言いませんでした。私は思わず、「(決議は)核軍縮じゃなくて核廃絶だ。なんで核廃絶といえないんだっ!」とヤジを飛ばしてしまいました。
オバマ米大統領が「核兵器のない世界」を追及する決意を表明しているときに、自民党の「日米軍事同盟絶対」の立場は、被爆国の政権党としてあまりに情けなく滑稽ですらあります。
★近畿ブロックの衆院候補、地方議員のみなさんが新型インフルエンザ対策の強化をもとめて上京されました。こくた恵二国対委員長と激励・連帯のあいさつ。(写真左から、豆田よしのり、瀬戸恵子、宮本たけしの各衆院比例候補)
日本共産党の強みは、こうした緊急時にどこよりも早く地方議員・候補者のみなさんが現場に入り問題をリアルにつかむこと、そしてどこよりも粘り強く現地調査を継続することです。今回もいちばん感染、被害の大きかった兵庫の状況を、瀬戸恵子衆院比例候補、味口としゆき衆院兵庫1区候補が連日つかんでブログなどで報告し続けています。
私も時々のぞいて「こんなところでも影響があるのか」「まだ売り上げが回復しないのか」と認識を新たにしているところです。こうした活動に敬意を表するとともに、“草の根の力NO.1”の日本共産党の総選挙での前進も誓い合いました。