2009年06月15日
言葉はよくありませんが、官僚の“ずるがしこさ”を痛感しました。
奨学金の問題で文部科学省の担当者を呼んで説明を求めました。日本学生支援機構が、今年度から、奨学金の返済が3カ月滞ったら金融機関の「個人信用情報機関」に通報する(「ブラックリスト化」)とし、その「同意書」の提出を「新入生」だけでなく「在学生」にまで求め、応じなければ「奨学金の貸与をやめる」としている件についてです。
6月1日の決算委員会で、塩谷文科相は「(在学生の)奨学金貸与をやめるということはまったくありません」と私に答弁しました。その大臣答弁をどう実行しているのかただしました。
文科省担当者の回答は驚くべきものでした。「同意書未提出者の状況を調査します」。これだけ。
調査って何を調査するのか聞くと、「在学生が同意書を提出しなかった理由を調査します。たとえば、『留年』したために奨学金を借りることができなくなったケースもあるかもしれません」。
いまさらそんな調査をしてどうするのか。いま急ぐべきは、大臣答弁を踏まえ、“「同意書」を提出しなくても奨学金は継続されます”ということを各大学や奨学生に一刻も早く周知徹底することではないのか!?
と問いかけると、「学生支援機構には3月から文科省の考えは伝えています」と、あたかも、先の大臣答弁は何も新しいものではないとでもいいたげ。
冗談じゃありません。国会における大臣の答弁をなんと心得るのか!
憤りを覚えながら、ならば、3月の学生支援機構への指導内容はどういうものだったのか問うと、「在学生が同意書を提出しなかったとしても、ただちに奨学金貸与を中止することはしないという文科省の考えを伝えました」との答え。
「ただちに中止することはしない」ということは、“しばらくしたら中止してもよい”ということか?と詰め寄ると、もごもご口をにごらせます。
私は、それは大臣答弁と違う、大臣は私に2回答弁した、と会議録を見せながら、
@「途中の人(在学生)にもやはり同意してもらうために、しかしこれを強制してそれだから奨学貸与をやめるということはまったくありません」
A(「もう一回確認ですが、在学生にこの同意書を出せと言っていますけど、これはあくまでお願いであって、同意書を在学生が出さないからといって奨学金が継続されないということはありませんね」との私の質問に)「それはございません」
と塩谷大臣が明確に答弁していることを確認。
そのうえで、3月の学生支援機構への指導は文書で通知したのか、と問うと、「文書ではなく口頭です」との答え。
言いっ放しとはお話になりません。私は、3月の指導内容、そのときの学生支援機構の回答と対応をペーパーにして報告せよと求めました。
あわせて、昨年12月17日付で日本学生支援機構が各大学奨学金事務担当課長宛に出した文書に、「『同意書』未提出者の取り扱いについて」「廃止(平成21年9月分以降の振込みを行わない)」とあるが、この文書はその後、撤回ないし訂正されたのか、調査と報告を求めました。
こうした事実関係をはっきりさせたうえで、6月1日の塩谷大臣答弁をどう周知徹底するつもりか、あらためて文科省をただしたいと思います。
国会における大臣答弁を官僚が無視・軽視することは絶対に許されません。トコトンこだわるつもりです。引き続きHPで報告しますのでご注目を。
★大阪・泉州特産の「水ナスのぬか漬け」が国会事務所に届きました。さっそく宿舎でいただきました。見てください。このまるまると大きく、美しい紫の光沢!
水ナスのぬか漬けは、包丁で切らず、手で裂くのがおいしい。新鮮なものはすぐ色が変わるので、氷水に浮かべて食卓に出します。
しょうゆをちょっとつけてほおばると、く〜たまらん。柔らかな皮の歯ごたえと、さっくりした果肉、口の中に広がる独特の香り…。この食感は水ナス以外では味わえません。炊き立てのご飯がすすみます。あ〜幸せだな〜。送ってくださった大阪のNさんに感謝です。