2009年04月27日
ふーっ。1日で2回の質問でした。まず拉致問題特別委員会で「北朝鮮のロケット発射」について質問。約1時間後、行政監視委員会で「認可保育所の充実」を求める質問でした。頭の切り替えが大変でしたが、どちらもバシッ!と決まったと思います。
★「北朝鮮のロケット発射」問題では、はじめに、ロケット発射に対する国連安保理の議長声明を理由に、北朝鮮が6カ国協議からの離脱などを表明したことは「間違った態度だ」と批判。
そのうえで、「なにより重要なことは北朝鮮の核兵器開発をやめさせ、朝鮮半島の非核化を図ること」だと強調。日本政府には「その最良の場である6カ国協議を1日も早く再開させる努力が求められる」と指摘しました。
続いて、4月14日の国連安保理議長声明が「すべての加盟国」に対し「安保理決議1718号の下での義務を完全に遵守する」よう求めていること、その1718号決議の13項には、6カ国協議の「すべての関係国」が「外交努力を強化し、緊張を悪化させる恐れのあるいかなる行動も差し控える」と明記されていることを紹介。
中曽根外相と河村官房長官に対し、日本政府が「緊張を悪化させる恐れのあるいかなる行動も差し控える」点についても「遵守する」ことが、6カ国協議の早期再開に向けた外交努力を図るうえで重要ではないかとただしました。
中曽根外相は「1718号決議は、当然のことながら遵守していかないといけない」と答弁。河村官房長官も同様に認めました。
この答弁は、北朝鮮のロケット発射を「ミサイル」と決め付け「独自制裁」論に走る動きを抑えるうえで重要な意味を持ちます。
関連して、自民党などから「日本も核を持つという脅しくらいかけないといけない」「日本独自で北朝鮮の基地を攻撃できる能力を」などといった軍事対応論が聞こえる点について、「政府はこうした考えを是とするのか」と質問。
河村官房長官は、「非核三原則を堅持したい」「敵基地攻撃能力の保有は考えていない」と答弁。当たり前のことですが、国会できっちり確認しておくことは大事です。
また、「拉致被害者等給付金」の支給が来年3月末で期限切れになることについても質問。先日、佐渡で拉致被害者の曽我ひとみさんにお会いしてきましたが、24年間、日本における生活基盤を失ったことによる拉致被害者・家族の困難はいまだに大きいものがあります。
私の「官房長官の『引き続き、必要な支援を行う』との発言には、給付金の延長も含まれるのか」との問いに、河村官房長官は「帰国被害者の意見ご要望を伺いながら、ご指摘の点も含め適切に対応していきたい」と答えました。しっかりフォローしたいと思います。
★「認可保育所の充実」を求める質問は、舛添厚労相が相手。自らも保育所に子どもを送り迎えしている人なので、昨日、吹田や東大阪で聞いた生の声をぶつけながら、厚労相としての認識をただす質問にしました。
結論から言うと、すごくかみ合った、面白い論戦になりました。舛添厚労相は、保育士や保護者の生の声を頷きながら聞いて「私もよく理解できます」と何回も述べました。
それと、質問の途中から私の右手、自民党席が急に騒がしくなりました。野次かな?と思いきや、なんと「そうだ、そのとおり」「いい質問だ」など応援の合いの手でした。若手の自民議員も保育所不足で苦労しているようです。
質問の柱は、
@ いまの子どもと家庭の状況から、認可保育所の役割がますます重要になっている。
A その認可保育所の整備が遅れている(グラフ参照)。認可保育所を量・質ともに充実させることこそ保育政策の中心にすえるべき。
B そのためには保育所運営費に対する支援の充実が不可欠。国の保育士配置基準や保育単価を実態に見合ったものに引き上げよ。
というものでした。
詳しい内容は、近く会議録をHPにアップしますのでぜひ読んでくださいね。いろいろ教えていただいた東京、大阪の保育運動関係者のみなさん、ありがとうございました。