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ドクターカーは”究極の安全保障” 船橋市で視察

2009年04月21日

photo ★本日発売の「サンデー毎日」に私のインタビューが掲載されました。「日本郵政『新たに2つの疑問』――かんぽ生命『不払い最大80万件』6カ月も放置したあぜん」と題する特集記事。

 「国会で問題視されたのは、このかんぽ施設だけではない。4月7日の参院総務委で、山下芳生参院議員(共産)がこれも内部文書を基に『かんぽ生命の保険金不払い』について質した」

 「山下氏が憤る。『入手した内部文書は、昨年10月3日付。当時から公表可能なデータが手元にあったわけで、半年間隠してきたと言わざるを得ない』…『【ねんきん特別便】のような形で情報を開示し、国民の協力を仰ぎながら解決するしかない。契約者軽視の姿勢を改めないと、取り返しのつかないことになりますよ』」

 と紹介されました。さかのぼれば数百万〜数千万件に上る可能性のある簡保未払い問題。しっかりウォッチしていきたいと思います。

 ★総務委員会で千葉県船橋市の消防局と市立医療センター・救命救急センターを視察しました。船橋市は人口約60万人の中核市。藤代孝七市長は「救命救急センターで命を助けてもらったという手紙が多くくる」といいます。

photo 消防本部の指令センターには大画面モニターがあり、市内の病院の空きベッド数、当直医師の有無などの情報が映し出されていました。県のシステムで更新は1日2回。夕方には消防本部から各病院に連絡して独自の情報を充実させているとのこと。 

photo 1993年から医師会、消防本部の連携でドクターカーの体制を整えました。市立医療センター・救命救急センターの敷地内に消防局の救急ステーションがつくられ、そこにドクターカーが配備されています。(写真はドクターカー内部)

 市民からの通報を指令センターが受け、管轄の救急隊が5分で、ドクターカーが9〜10分で、ダブルで現場に到着します。ドクターカーに同乗する医師は、平日、日勤帯は救命救急センターの担当医師、夜間、休日は船橋市医師会のドクターカー同乗医師団に所属する医師です。24時間を通じてドクターカーの近くに医師が常駐しているので、医師をピックアップするための時間のロスはほとんどないそうです。

 救命救急センター長の金弘医師から説明を受けました。ドクターカーの出動件数は年間1千数百件。10年間で心配停止後、社会復帰した市民は100人を超え、20代30代の若い人も含まれています。ドクターカーの社会的な意義は大きい。

 金医師の、「重症患者が発生すれば9分後には医師が枕元に立つ。これは“究極の安全保障”です。ドクターカー同乗医師の確保に必要な経費は年間5000万円。市民一人当たり缶コーヒー1本分でできるのです」との言葉に思わずナットク。

 同時に、ドクターカーだけでは救急医療体制は成り立ちません。金医師は、船橋市の救急医療の現状は、2次、3次の救急病院がフル稼働で維持している状態で、1施設の崩壊が無政府状態につながるといいます。

 この数年で市内の2病院が2次救急から脱退したそうです。原因は医師不足と補助金不足とのこと。これ以上脱退すれば救急医療体制は崩壊すると危機感を募らせます。

 昨年の予算委員会で私が福田首相に指摘したのはまさにこの点でした。医療機関と救急隊の連携・協力はもちろん大事ですが、医療現場で起こっている医師不足、診療報酬のマイナス改定、救急受入の中核である公立病院の縮小などの問題を解決しなければ、救急医療体制の充実どころか現状維持も困難です。

 根本的には政府の医療費抑制政策の転換が不可欠です。国の予算の配分を、医療・社会保障が主役となるようシフトする。金医師の言葉を借りるなら、これこそ“真の安全保障”です。

 別れ際、金医師は私に「医師不足が一番の問題です。こんな勤務条件の悪いところは避けたがる。ぜひ手厚くしてもらいたい」と語ってくれました。重く受け止め、引き続き国政の重要課題として取り組みたいと思います。

 たいへんいい視察になりました。関係者の皆様に感謝いたします。







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