2009年04月16日
大事な答弁を引き出せました。簡易保険の「保険金未払い」問題で、郵政公社化前(2003年3月以前)についても「払わなければならない」と鳩山邦夫総務相が明言しました。
先週の私の質問で、郵政公社時代(2003年4月〜2007年9月末)に支払われた保険金1250万件のうち、「支払い漏れ」が最大80万件、「未請求」が60万件に上ることを山下泉かんぽ生命社長が認めました。
公社化前にも、その何倍もの「保険金未払い」があった可能性があります。きょうの質問では、@支払われるべき保険金は1人残らず支払う、A公社化前の案件についても同様に対応する、との原則で解決に当たるべきではないかとただしました。
鳩山総務省は「気持ちは同じ。国民の協力を得て解決したい。公社化前のものも払わなければならない。時効は適用しない」と答弁。
山下社長も「(1人残らず支払うのは)当然のこと。公社化前についてもお客様の目線で検討したい」と答えました。
“公社化前の支払いについて関係書類が処分され検証が不可能”との一部報道についても、支払い漏れの可能性が高い入院保険金にかかわる書類は、保存期間が過ぎてもマイクロフィルム化して永久保存していることも明らかとなりました。
公社化前の未払いについても検証は可能だということです。
しかし、契約者・受取人からの請求を待つ「請求主義」では、過去の未払いの「発見」も「解決」もできません。かんぽ生命の側から、未払いの可能性のある案件を洗い出し、本人にお知らせし、確認してもらい、請求してもらう丁寧な対応が求められます。
ところで、きょうの質疑で鳩山総務相は「山下議員からこの問題を提起していただき、本当にありがたかった。役所の中で私に先んじて説明しようとする姿勢は全くなかった」と述べました。
大臣に感謝されてしまいました。けど、大事なことは、保険金が払われない被害者を一人もつくらないこと。これからもしっかり監視していきたいと思います。
きょうの委員会では、簡保未払い問題とともに、地デジ対策、新しい放送と子どもたちへの影響についても質問しました。
委員会終了後、某週刊誌の記者から取材を受けました。