2009年04月14日
★午前に上京。午後、総務委員会で鳩山総務相より電波法・放送法改正案の趣旨説明聴取。その後、総務委員長、自民党理事と私で非公式の協議。テーマは、先日のNHK予算審議のなかで、私が「安倍氏はNHK番組改変にかかわった前歴がある」と発言したことに、自民党からクレームがついた件です。
「安倍氏」とは安倍晋三元首相のことです。「NHK番組改変」とは、2001年1月30日放送の、いわゆる従軍慰安婦問題をとりあげた国際女性法廷を紹介した番組の内容が、放送直前に変更された事件のことです。
当時、官房副長官だった安倍氏は、放送の前日、1月29日午後、NHKの放送総局長と国会担当局長の2人に会い、従軍慰安婦問題についての持論を展開したうえで、「公平・公正な放送でなければならない」と述べました。
その直後、1月29日夕刻にNHK内部でおこなわれた試写会で、この局長から番組内容の大幅な変更が指示され、実際に放送された内容も大きく変更されました。こうした一連の事実経過は、昨年6月の最高裁判決でも認定されています。
時の権力の下請け機関となり、国民を侵略戦争へと駆り立てる役割を担った戦前の日本放送協会(NHKの前身)の痛苦の反省と教訓から、戦後の憲法や放送法で掲げられた「放送の自主・自律」という大原則をゆがめる重大な事件です。
私は、放送前の番組内容に圧力をかけた安倍氏ら政治家の側も、それに屈服したNHKの側も、ともに責任重大だと思います。
ところが、自民党の一部議員が「安倍氏はNHK番組改編にかかわっていない」と主張し、会議録で私の発言の削除を要求してきたのです。
とんでもありません。一連の事実を前に、「かかわっていない」などとどうしていえるのか!? 憲法で保障された「国会議員の発言の自由」をどうして侵害できるのか!?
事実と道理にたって、毅然と対応したいと思います。
★議員会館に、大阪・西淀川の社会保障推進協議会の矢野さんが来室。例の「困った人はお気軽に相談を」ポスターの考案者です。西淀川区から大阪全体に広げようとしているとのことでした。「自主共済」規制問題で署名を受け取りました。
★「全国パーキンソン病友の会」の兵庫の代表が来室。パーキンソン病は、原因未解明、根本治療法が未確立で、徐々に進行していく難病です。「原因究明と治療法の確立」「就労助成や在宅就労支援の策定」「高価薬の低減」などの要望をいただきました。