2009年03月04日
朝、国会近くの民主党本部の前にはTV局各社の中継車がズラリと並んでいました。昨夕、小沢代表の公設第1秘書が西松建設からの違法献金容疑で逮捕された件で、小沢氏本人が記者会見することになっているからでしょう。
午前9:50から記者会見が始まりました。参院本会議前の党議員団会議中でしたが、中断してTV中継をリアルタイムで視聴。
「西松建設からの献金だとは知らなかった。知っていたら資金管理団体でなく政党支部で受けている」「今回の捜査は不公正な国家権力の行使だ」
唖然としました。まったくの開き直り会見です。これでは国民は誰も納得しないでしょう。
まず、「西松建設からの献金だとは知らなかった」というのは通用しません。だって、企業が献金をするのは見返りを期待するからです。誰が出したかわからないような献金では意味がありません。
また、“政党支部なら問題なし”との言い分も「?」です。政治資金規正法は、金権・腐敗事件が問題になるたびに泥縄的に「改正」されてきました。ゼネコン汚職などのあと、2000年からは政治家個人の資金管理団体への企業・団体献金が禁止されました。
しかし、自民、公明、民主などの政治家は、みずからが支部長となった政党支部で企業・団体献金を受け取るなどの抜け道をつくってきました。きょうの小沢会見は、政治資金規正法が“ザル法”であることを証明するものとなりました。
さらに、「国民のみなさんからの浄財」(小沢氏)という表現にもつよい違和感を覚えました。過去に何度も汚職・腐敗事件を起こしてきたゼネコン業界の1企業から、10年間で2億円ともいわれる資金提供を受けることがどうして「浄財」などといえるのか。
ゼネコンからの献金は、受注した公共事業の見返りであり、その原資は国民の税金です。いわば“税金の環流”を受け取りながら、「浄財」と言い張るのは、田中角栄、金丸信の政治スタイルとなんら変わりがありません。
けさの「朝ズバッ!」でみのもんたさんが「こういうことをなくすために政党助成金をつくった。国民1人あたり250円も出して。民主党は政党助成金を返すべきだ」とお怒りでしたがそのとおりです。
ただ司法にゆだねるのでなく、国会の場で真実を明らかにする必要があります。小沢氏だけでなく、自民、民主両党の幹部や閣僚経験者ら多数の政治家に西松建設からの資金が渡っているのですから。
結局、政治の中身(大企業・アメリカべったり)でも、体質(企業・団体献金どっぷり)でも、自民と民主に違いがないことがはっきりしました。こんな政治の中身も体質も根本から変えてほしいというのが国民の願いです。ますます気を引き締めて、“日本共産党ここにあり”の奮闘をしたいと思います。