2009年01月22日
きょうは思い切ってオフに。宿舎でルイ・アームストロング、サラ・ヴォーンを聴きながら、バラク・オバマ米大統領の就任演説全文を読みました。
名もなき人々の歩みを想起しながらアメリカの歴史を振り返り、団結して、直面する経済危機や国際的信頼の低下に立ち向かうことを呼びかける、理想と決意に満ちた力強い演説でした。
「皮肉屋が理解できないのは、彼らの下で大地が動いたということだ。我々を余りに長期間、消耗させた使い古しの政治論議はもはや適用されない。今日、我々が問うのは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではなく、機能しているかどうかだ。家庭が人並みの収入を得られるよう仕事を見つけ、威厳をもって引退できるよう助けているかどうかだ」
「市場が正しいか悪いかも、我々にとっての問題ではない。富を生み出し、自由を拡大する市場の力は比肩するものがない。だが、今回の金融危機は、注意深い監視がなされなければ、市場は制御不能になり、豊かな者のみを優遇する国は長く繁栄することはできないことを我々に気付かせた」
「貧しい国々の人々には、我々が一緒に汗を流すことを約束する。農地が豊かになり、きれいな水が流れるようにし、空腹を満たすとともに、飢えた心も満たす。そして我々のように比較的豊かな国々は、国外での苦しみに無関心でいたり、影響を気にとめずに、地球の資源を浪費はできない。世界は既に変革しており、我々もそれに合わせて変わらなければならない」
「なぜ男性も女性も子供たちも、どのような人種、宗教の人々も、こうして就任式に集まることができるのか。なぜ約60年前なら地元のレストランで給仕されなかった可能性のある男の息子が、こうして皆さんの前で宣誓式に臨むことができるのか。これこそが、我々の自由、我々の信条の意味なのだ」
米国史上初めてのアフリカ系アメリカ人大統領となったオバマ氏と米国民が、どのようにアメリカを変えていくか、期待しながら見つめたいと思います。
そして、私たちも、理想と決意をいっそう高めて、この国の社会変革の事業に邁進したいと思います。