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「年越し派遣村」を訪ねました

2009年01月04日

photo 明日から始まる通常国会のために上京。気になっていた日比谷公園の「年越し派遣村」に足を運んでみました。到着したのは夜の9時。ちょうど村民集会が行われているところでした。

 暗い公園の中に仕事も住まいも失った労働者たちが数百人集まっています。みんなお正月にふるさとにも帰れず、家族と過ごすこともできなかった人たちです。世界第2の経済大国で起こっている現実を目の当たりにして、「派遣切り」の引き金を引いたトヨタ、キヤノンはじめ大企業の非人間性と、それを許した政治の責任を痛感せざるを得ませんでした。

 湯浅誠村長がハンドマイクで訴えていました。つい先ほど、厚生労働省から、派遣村村民500人の明日からの住まいを確保したと連絡が入ったというのです。中央区の元小学校の体育館など都内4カ所の場所が確保されました。そこにハローワークの臨時窓口など仕事と生活のワンストップの相談窓口も開設されるのだそうです。期間は1月5日から12日までですが、仕事も住まいも決まらない人を期限が来たからといって追い出すことはしないとのことらしい。よかった。これで明日からの寝場所の確保はできました。

 年末に急きょ、「年越し派遣村」を開設し、食事や医療の提供、生活保護の申請の支援にとりくまれた市民団体、労働組合、ボランティアのみなさんには本当に頭が下がります。元日に首をくくろうとしていた人が、偶然ラジオで派遣村のことを聞いて希望を見いだし、「もう一度がんばってみよう」とやってきたなど、全国各地から仕事と住まいを失った人たちが集まってきています。本来こういう仕事は行政がやるべきことです。生きる希望は政治が発信すべきものです。

photo ストーブで暖をとっていた中年の男性に話を聞きました。13年間、派遣元から運送会社に派遣されていましたが、昨年から仕事が激減、家賃が払えなくなったために住居を追い出され、知人宅を転々としてきたといいます。派遣村ができたことを聞いて、きょうここにやってきたのだそうです。しみじみと「こんな村があってありがたい。ひとりではどうしたらいいかわからなかった」と話してくれました。

 「山下さん」と声をかけてくれたのは知人のTさん。お正月中ずっとボランティアで派遣村にかよったとのこと。立派です。Tさんはきょう、4野党の党首クラスの代表が参加して集会がもたれ、日本共産党の志位委員長は、「年越し派遣村」実行委員会が昨夜厚生労働省に求めた6項目の要望のひとつである「派遣切り・期間工切りを認めない緊急特別立法の制定」に野党が共同してあたろうと提案したと報告してくれました。明日からの国会でぜひ実現したいものです。

 医療テントをのぞくと知人の医師のKさんの姿がありました。体調を崩している人も多いらしく何人もの村民を診察されていました。これまた立派です。大企業と政治の風は骨身にしみるほど冷たいけれど、派遣村には人のぬくもりを感じます。

 国会開会直前に、この場所に立ち、空気を吸うことができてよかった。いよいよ政治の真価が問われます。

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