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子どもたちともちつき 八尾で中小業者訪問

2008年12月25日

photo 午前、妻たちがやっている子育て支援NPOのもちつき大会にボランティア参加。子どもたちといっしょにもちつきを楽しみました。

photo あんこを丸めて…

photo もち米をふかして…

photo はじめておもちをつき、触る子どもたちもたくさん。歓声が響きました。









photo 午後は、八尾民商の松本事務局長といっしょに会員さんを訪問。景気悪化の影響を生の声で聞かせてもらいました。

 素敵な雰囲気の美容室の先生。「リーマンショックのあとお店関係のお客さんは『ちょっと変よね〜』と話すようになりました」。なるほど、お客さんの数と会話で景気の動向がわかるんですね。「毎日ニュースは派遣の人たちの暗い話ばかり…」というので、派遣・期間工の人たちが各地で労働組合をつくってたたかいに立ち上がっていることを紹介すると、「へーっ」と驚き、明るい表情に。

 建具屋さんのおかあちゃん。開口一番「さっぱり仕事がない」。ここでも話題は非正規切りに。「なんで大きな企業の経営者は弱い人を切るんやろうね。昔はもっとみんなに配分してた」。そのとおり。

photo この道40年の金属加工業の社長。「ガソリンは下がったけど鉄は下がらん。オーストラリアの鉄鉱石会社が合併で独占になったから」と原材料高騰を嘆く。「レバレッジとか、投機マネーとか、資本主義というより新自由主義が悪い」と大きな話に。「選挙まで待てん。はよ助けて」とも。

 運送業の「赤帽」のおかあちゃん。「みんな死んでる。11月から落ち込んで12月は全然仕事あれへん。いちばんの大本の金型がいごかん(動かん)。どこもいごいてない。もう年内はきょうで終わり。年明けの仕事も入ってない」と深刻な顔。「私らもう年やけど、40、50で首切られた人らかわいそうや。家族もあるやろに。派遣はぜったい反則や。みんながちゃんと食べていけるようにせないかん」。おっしゃるとおり。

 旧家の賃貸住宅の大屋さん。「家賃滞る人が増えてきました。職人の人がしんどいみたいですなあ。仕事があるときはきちんと払うてくれたたまじめな人から、もう1年になるけど住んでもろうてます」。人情長屋ですなあ。

 エクステリヤ(外装)関係の妻。「夏から仕事コトーンと減りました」。相次ぐ非正規切りに「量産やめて始末したらクビ切らんでもやっていけると思うんやけど…」とまさに正論。フランスではルノーの大量解雇計画に大臣が乗り込んでストップをかけたこと、日本では首相も大臣もやらないので、日本共産党の志位委員長がトヨタやキャノン、いすゞに乗り込んだことを紹介すると、「がんばって」。

 クリーニング店主。「11月末から考えられへんえげつなさ。この商売して30年になるが、12月にこの状態ははじめて。いままで子どもが冬休みになったら制服とか出てたのにほとんど出ない」。さらに「11月までドライゾール(石油系溶剤)が値上げされた。原油が高いときに仕入れた分やからというが、1年半前から上がって2倍(18ℓ4200円)になった」と驚くべき告発も。聞くと製造元はエクソンモービルとのこと。石油元売ではありませんか!これは独禁法違反の疑いありです。最後に「政治がしっかりしてほしい。子どものケンカみたいなことばっかりしとる。2兆円も金使ったバラマキ、あんなん最低や」と怒り爆発。

 かしわ屋のご主人。「9月からだんだん下がってきた。もって行く先のちゃんこ屋も12月の忘年会が減ってる」。「いまの内閣ではあかん。なんでもあとからあとからで遅い」とするどい指摘。

 とまあ、自転車をこいで19軒の業者の声を直接聞かせてもらうことができました。さすがは大阪の商売人のみなさん、目先の問題とともに、「昔はもっとみんなに配分してた」「みんながちゃんと食べていけるようにせないかん」「資本主義というより新自由主義が悪い」などなど、経済のかじ取りのまずさ、資本主義のあり方のゆがみを自分の言葉で見事に批判してくれました。

 そこまで日本でも世界でも経済政策のゆがみが顕著になっているということだと思います。日本共産党の経済改革の提言をわかりやすく国民に広げることが求められていると感じました。「しんぶん赤旗」読者も2人増えて実り多い活動でした。

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