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アフガニスタン勉強会 泡瀬干潟を守る会

2008年11月27日

photo 国会内で超党派のアフガニスタン問題に関する勉強会が行われました。講師は、サイード・ラヒーム・サター氏(アフガニスタンNGO調整事務所代表代行)とニアム・ムルナガン氏(ノルウェー難民評議会アフガニスタン・パキスタン地域代表)のお二人。最新のアフガン情勢と日本への提言を聞くことができました。

 サター氏は、過去1年半においてアフガニスタンの治安状況は悪化し、08年武力衝突はさらに激化していると強調。武装勢力とアフガン国軍、外国軍との戦闘は国の半分以上の地域で行われ、それ以外の地域でも道路わきでの爆破、自爆テロが頻発しているとのことでした。

 08年8月末時点で戦闘による民間人死者は1,445人と前年比39%増加。反政府勢力による死者が多い一方、外国軍も含めたアフガン政府側による民間人の犠牲者は577名となっています。アフガンの人々の中で軍事的手段に対する不信感が高まっているそうです。

 サター氏は、「アフガニスタン人は日本のアプローチを信頼している。なぜなら多くのアフガニスタンの人々は自衛隊によるインド洋上での給油支援について知らず、現時点で陸上に自衛隊を派遣していないからだ。日本は国際社会を非軍事的解決にリードしてほしい」と提言してくれました。

 ムルナガン氏(女性)は、「全土で45万世帯が十分な食料を購入できず、55万人の女性、5歳未満の子どもが危機的な栄養失調状態にある」とした「国連・アフガニスタン政府共同緊急支援アピール」(08年7月)に対して目標の45%の資金しか集まっておらず、安全な水の供給、保健衛生、農業分野への資金が不足していること、日本政府からはいまだ支援はないことを報告。

 また、PRT(復興支援チーム:文民もいるが多くは軍人から構成されている)、軍による軍事的、政治的目的(人心掌握)の支援活動は、中立性、公平性といった人道原則を損ない、NGOのセキュリティーに悪影響を及ぼし、人々が人道活動を受け入れにくい状況にするとも述べました。

 ムルナガン氏は、「日本は人道状況の悪化を認識し、アフガニスタンへの人道支援の優先順位を上げるべき、NGOや国連への資金提供を増やすべきだ」と提言してくれました。

 アフガンで活動する国際ボランティアのみなさんの日本への期待はただひとつ。和解への支援と、人道・復興支援への支援強化です。そのことをあらためて確認することができました。

 同時に、私の頭に以前から感じていたひとつの疑問が浮かんできました。それは、「軍事的アプローチは最終的解決にならない」ことが明らかになっているのに、どうして国際社会はアフガニスタンへの「軍隊の増派」の方向に動くのだろう?という疑問です。オバマ次期米大統領もアフガンへの増派を表明しています。

 お二人にその点を質問してみました。ムルナガン氏は、自身がアイルランド出身であり、和解には長い歳月が必要だったこと、アメリカもベトナムの教訓から学ばねばならないことなどを話してくれました。サター氏は、アフガンへの増派は矛盾を大きくし失敗するだろうと答えてくれました。 

 国際社会が一日も早く方向転換するよう、私もできることからがんばりたいと思います。

               ◆       ◆       ◆

photo 沖縄から突然の来客がありました。「泡瀬(あわせ)干潟を守る会」のKEN子さんたちです。ミュージシャン兼ライターでもあるKEN子さんはやたら明るい。

 19日那覇地裁は、沖縄市の泡瀬干潟を埋め立てて人工島を造成する工事について、「現時点で事業は経済的合理性を欠き、支出は地方自治法などに反し違法」と判断、県と市の公金支出に待ったをかけました。

 貴重なサンゴ礁生態系、渡り鳥の渡来地をなんとしても守ろうと、KEN子さんたちは、控訴断念を求めて国会議員を回っているのです。「きれいな海に面している全国のみなさんとつながりたい!」と元気いっぱいでした。応援よろしく!

 

ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください
 
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