NHKホールでおこなわれた「第52回町村議会議長全国大会」に来賓として出席。麻生首相、河野衆院議長、江田参院議長、鳩山総務相も出席していました。その目の前で採択された「宣言」は――
「国土の大半を占める農山漁村は、食糧供給、水源涵養、国土保全など国民の生命を支える重要な役割を果たしている。
そして、これまで、全国の多くの町村は、住民とともに国土を支え、歴史・伝統・文化を守り、自然を活かした地場産業を創出し、個性あるまちづくりを進めてきた。
しかしながら、21世紀に入り、長期の景況が続いたにもかかわらず、地域経済は一向に高まりを示すことなく、このたびの景気停滞局面において、さらに悪化の傾向を強めている。
また、国が推進する『平成の大合併』によって、多くの町村は合併を余儀なくされ、平成元年には、2,590の町村は、平成20年度末には、1千を割るに至り、4万3千人余の議員は、1万3千人余になり、今まさに、町村は大きな転機を迎えている」
――というものでした。こうした苦悩する地方の“叫び”を麻生首相はどう聞いたか?そう思いながら首相のあいさつに注目しましたが、相変わらず「明るく、元気に」と精神論を繰り返し、一時的なバラマキの宣伝に終始しました。(写真の後姿が麻生首相)
う〜ん。どうしてこの人は、深刻な現状を直視し、客観的に原因を分析することができないのだろう?思いつきのような発言(しかもその思いつきがハズレていることが多い)を平気で繰り返すのだろう??何のために政治家になり、首相になったのだろう???と真剣に考えてしまいます。
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そんなことをツラツラと書いていると、夜7時のNHKニュースで耳を疑うような麻生首相のあらたな発言が報じられました。
首相官邸で開かれた全国知事会との会合に出席し、地方が抱える医師不足の問題について、自らの考え方を示した際、医師のことを「社会的な常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、「正直、これだけ医師不足が激しくなってくれば、責任は医師の側にあるのではないか」と述べたというのです。
うわ〜あ。これはもう救いようがありません。全国各地で深刻となっている医師不足の原因が、歴代自民党政府による医療費抑制政策、医師数抑制政策にもとづく大学医学部定数の削減にあることは、いまや政府・厚生労働省も否定できなくなり、ついに医学部定数の大幅増に政策転換したばかりなのです。
そんな国政の重要問題を、首相がまったく理解しておらず、いまだに「医師の責任」と考えていたとは…。驚きとともに、情けなくなってきました。こんな人をこの国の首相にしてしまった自民、公明の与党の責任は重い。
ひょっとすると解散・総選挙で国民の審判を受ける前に、与党から見放される局面が来るかもしれません。それほどインパクトのある“大ハズレ”の発言です。
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きょうは、朝、参院行政監視委員会、午前、党総務部会、お昼、町村議会議長全国大会。午後は国会で指定都市市長会・指定都市議長会の要望について各指定都市の党議員のみなさんたちと懇談(写真)。こくた恵二、井上哲士、紙智子、仁比聡平議員と。「大都市特有の財政需要に対応した都市税源の拡充強化」などの要望にもとづき意見交換しました。