あったか連帯ウェブ---山下よしき
トップページへ メッセージはこちらからどうぞ サイトマップ 記事検索
特集
原点・山下よしき

演説・論戦・講演
プロフィール
ごあいさつ
略歴
ご案内
事務所のご案内
リンク集
新聞赤旗 日刊紙 日曜版
見本紙
購読

よしきからあなたへ

村上優子さんの公務災害裁判で舛添厚労相に申し入れ

2008年11月11日

photo 国会内で舛添要一厚生労働大臣に対し、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の看護師・村上優子さん(当時25歳)が過労死した問題で、大阪高裁の「公務に起因する」との判決を尊重し、上告を断念するよう申し入れました。小池晃参院議員と。

 この裁判は、2001年、優子さんがクモ膜下出血で死亡したのは「公務外」とした厚労省の決定の取り消しを求め、優子さんのご両親が起こされたもの。今年1月、大阪地裁は公務災害と認定する判決を下しましたが、国は不服として控訴しました。しかし、10月30日、大阪高裁は、国の控訴を棄却し、遺族補償一時金など約1260万円を支払うよう命じました。

 高裁の判決文を読むと、「やっと、帰ってこれました」「やーっと帰ってこれました。さすがに疲れました。ちょっと休みます」「またこんな時間になってしまいました。眠いようー」など、深夜勤から帰宅した優子さんの送信した電子メールが多数紹介されています。優子さんが、命を削りながら看護師の仕事に献身していたことがよくわかります。

 また、国立循環器病センターが、「循環器疾病に対する高度の専門的医療・調査・研究の役割」を担っており、「看護師に求められる業務の水準も自ずから高度であり、身体的負担及び精神的緊張の程度も相当に大きなものであることが推察される」としています。

 私はこうした点も示し舛添大臣に上告しないよう求めました。小池議員も、国立病院で起こった過労死であり国の責任は2重に重いと指摘しました。

 舛添大臣は、「(村上さんの裁判のことは)私もよく知っています。しっかりと受け止めさせていただきます。いま法務省と詰めているところですので、もう少し時間をいただきたい」と語り、私たちの目を見ながら強く手を握ってきました。そして、私がマーカーや赤線をびっしり引いた判決文を、私の手から奪うようにして持って行きました。

 医師・看護師不足が大きな社会問題になっているいま、二度と同様の悲劇を起こさないようにすることは喫緊の課題です。大阪高裁の判決を尊重し、村上優子さんの公務災害を認めることは、医療現場の労働条件を改善することにも直結しています。政府の賢明なる判断を期待したいと思います。



ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください
 
ひとつ前のページに戻る
特集
Copyright (C) YAMASHITA YOSHIKI All rights reserved.