アフガニスタンで長年、医療や農業の支援をされているペシャワール会の現地代表・中村哲さんを、憲政記念館にお招きして野党4党主催の懇談会がありました。
いまアフガニスタンは大干ばつの影響で500万人が飢餓におちいるだろうといわれています。そこに追い討ちをかけているのが米軍などによる空爆です。
中村さんは「対テロ戦争によってテロリストが増えている」といいます。肉親を殺された人たちが、憎しみから自らテロリストになるのだそうです。「このやり方では絶対にテロ根絶はできない」とも。
そのうえで「日本が国として何をすべきか、何をしてはいけないか」と問いかけ、@人の命を尊重すること、人を殺してはいけないこと、A相手の望むことをすること、時間をかけてもいいからじっくり見極めること、民生中心に、戦争プロセスには一切かかわらないこと、の2点を強調されました。
25年間、アフガンで人々の中に溶け込んで支援活動されてきた中村さんの言葉は重い。「アフガンでやることがやがて日本にも降りかかってくる。新テロ特措法の行方をはるかはなれたアフガンの地から見ています」との結びの言葉を、しっかり受け止めたいと思います。(写真は、中村さんに質問する私)