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麻生首相の所信表明演説を聞いて

2008年09月29日

photo いよいよ行き詰まりも極まったか――国会で麻生首相の所信表明演説を聞いてその思いを強くしました。感じたことを3点。
 
 ひとつは、国民のくらしをメチャクチャにした自覚も反省もなく、したがってまともな対処法も示せないということ。首相は演説の随所に、「ともすれば、元気を失いがちなお年寄り」「暮らしの不安」「困っている若者」などの言葉を散りばめましたが、上っ面だけ。いったいなぜ、誰のせいでそうなったのかは一言もありませんでした。

 弱肉強食の「構造改革」路線を閣僚として進めてきた自らの責任は棚上げして、ただ「日本は、強くあらねばなりません。明るくなければなりません」と精神論を振りかざすだけでは、国民に、政治への期待、明日への希望を感じてもらうことはできません。

 ふたつめ。演説の全体が民主党への質問という形で組み立てられていました。こんな所信表明は異例です。首相が、国民と国会に対して、内政、外交についての所信を述べるべき舞台で、特定の野党に質問を行うというのはルール違反です。

 総選挙を意識してのことでしょうが、こういう奇をてらうやり方しかできないのは、結局、政治の中身で国民をひきつけることができないからでしょう。実際、内容面での新味はまったくありませんでした。

photo みっつめ。時代錯誤ぶりには驚きました。首相は、「かしこくも、御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき、第92代内閣総理大臣に就任いたしました」「118年になんなんとする、憲政の大河があります」と述べるくだりから演説を始めました。

 「御名御璽」とは天皇の印のことで、「かしこくも」とは「恐れ多くも」との意。天皇絶対の戦前の憲法下での政治と、主権在民の現憲法下での政治を区別なく一体にとらえ「憲政の大河」と表現したこととあわせ、首相の時代認識、民主主義の認識はとても危ういと感じました。

 暮らしと経済、外交、時代認識――あらゆる面で自民党政治の古い殻を、国民が内側から突き破る“本物の改革”が求められていると、心底感じる所信表明演説でした。


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