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奈良で「憲法タウンミーティング」と街宣6回

2008年09月19日

photo おもしろかったです。「憲法タウンミーティングin奈良」(主催:日本青年会議所・奈良ブロック協議会)。パネリストは、自民党衆院議員・憲法審議会顧問の愛知和男氏、評論家の宮崎哲也氏、日本青年会議所・奈良ブロック協議会会長の高橋修氏と私の4人でした。

 憲法前文と9条にかかわる主催者の質問、私の回答を紹介します。

●前文についてどのようにお考えですか?

(山下)日本共産党は、現行憲法の前文をふくむ全条項をまもり、とくに平和的民主的諸条項の完全実施をめざすという立場(党綱領)です。
 私としては、前文の「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民にあることを宣言し、この憲法を確定する」と表明した部分がとくに大事だと思っています。そうです。いつだって戦争は国民が起こすのではない。政府が起こすものなのです。政府が戦争の過ちを繰り返さないよう、国民が主権者としてしっかりしなくてはならないと、戦争で大切な肉親を失い、街が焼け野原となった当時の人々は考えたのだと思います。

photo●非武装中立か、自衛権を認めるべきかという考えのなかで、9条を改憲、護憲すべきかご意見ください。

(山下)なぜ日本が世界でただひとつ、「戦争の放棄」とともに「戦力の放棄」までを内容とする憲法9条をもっているのでしょうか。憲法が施行されてまもなく文部省が中学校1年生用の教科書として発行した「新しい憲法のはなし」には、「やっと戦争はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だからこんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわねばなりません。そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました」とあります。
 日本共産党は、戦力をもたないという憲法9条の規定と自衛隊が事実上の軍隊となっている現実との矛盾を、憲法の規定に沿って解決する道筋(段階的な自衛隊の解消)を示しています。大まかにいうと、アジアに安定した国際関係を確立する活動のなかで、国民の合意を得ながら一歩一歩解決していくという方針です。
 同時に、日本を“海外で戦争する国に変える”という憲法9条改定のくわだてに対しては、国民的なたたかいでこれを阻止する努力を尽くします。

●集団的自衛権を認める、認めないという考えのなかで、9条を改憲、護憲すべきかご意見ください。

(山下)歴代政府(内閣法制局長官答弁)の憲法解釈は、集団的自衛権は行使できない、というものでした。自衛隊は「自衛のための必要最小限度の実力」であって憲法が禁止する「戦力」にはあたらない、という論理を正当化するためには、自分の国を守ることを超える集団的自衛権の行使を認めるわけにいかなかったからです。憲法9条(とりわけ「戦力保持の禁止」を明記した9条2項)が、集団的自衛権の行使を禁じてきたのです。
 これまで、集団的自衛権の行使として説明された軍事行動にはどのようなものがあるでしょうか。調べてみると、ソ連によるハンガリー、チェコ、アフガニスタン侵略、アメリカによるベトナム、ニカラグア、グレナダ侵略など、いずれも、自分たちの勢力圏だったはずの国が自主的な路線をとりはじめた場合や、対立するイデオロギーの影響を受けた場合に、それを阻止するために戦争に乗り出したものばかりです。
 このような集団的自衛権の行使を認めることには反対だし、そのための9条改定にも反対です。

 という感じで、「集団的自衛権」という難しいテーマもありましたが、かえって憲法9条の「歯止め」としての役割、「集団的自衛権」を口実に他国への侵略が行われてきた世界の現実をわかってもらえたのではないかと思います。

 評論家の宮崎氏も、「ちょっと補足していいですか」と断りながら、「『実力』などというあいまいな表現は日本でしか通用しません」「(集団的自衛権の名で行われた軍事行動は)すべて侵略戦争です」と、ナイスな合いの手を入れてくれました。自民党の愛知氏からは何の反論もありませんでした。

 愛知氏とは、「テロとの戦い」「北朝鮮の脅威」などで、もっと突っ込んだやりとりをしたかったのですが今回はお預け。またの機会を期待したいと思います。台風接近のなか、わざわざ足を運んでくださったみなさん、主催していただいた青年会議所のみなさんに、心よりお礼と感謝を申し上げます。

photo きょうは日中、奈良県内の6カ所で街頭演説。1区井上良子、2区西ふみ子、3区豆田よしのりの各衆院予定候補と。

photo 西ふみ子さんはつい先日候補者発表されたばかり。昨春の知事選挙で18万人もの県民から支持された方です。「後期高齢者医療制度に苦しむ年配の方に『こんなことならいっそ毒でも配ってほしい』と言われました。そしたらどうでしょう。農水省は毒入りの汚染米を国民に配ってしまった」「小沢一郎さんは、福田さんが首相になったとたん、いそいそと会いに行って、『いっしょに政権をつくりましょう』と手を握った方でしょ」など、とっても表現力豊かな演説に感心してしまいました。

photo 私は、若者の深刻な雇用問題などを訴え。夕方のJR奈良駅前では学生たちがたくさん手を振ってくれました。駅前で宣伝チラシを配っていた若い男女が演説を聞いて大きく手を振ってくれたので駆け寄って感想を聞くと、「よくわかりました。消費税10%は反対です。アメリカいいなりもよくない」。よし、ちゃんと伝わってる!ありがとうね!

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