あったか連帯ウェブ---山下よしき
トップページへ メッセージはこちらからどうぞ サイトマップ 記事検索
特集
原点・山下よしき

新しい政治の流れ
演説・論戦・講演
活動
活動記録
いつも現場に
総選挙2003
プロフィール
ごあいさつ
略歴
ご案内
事務所のご案内
リンク集
新聞赤旗 日刊紙 日曜版
見本紙
購読

よしきからあなたへ

和歌山へ 国道バイパス 「麦の郷」 タクシー協会

2008年09月11日

photo 和歌山で超充実した1日でした。午前、海南市阪井地域で、国道370号線バイパス建設計画について住民のみなさんと懇談。バイパスの必要性は認めるが、地域の住環境を壊さないでほしいと党派を超えた住民運動が起こっています。地域をまっぷたつに分断することになる高さ5〜7メートルもの盛土方式を、平面方式に計画変更させるなど、すでに要求を実現させていることに感銘を受けました。これぞ住民が主人公の道路建設のあり方です。

photo 現地も視察。市道・遊歩道とバイパスとの交差は平面でなく立体で、という要望の合理性も確認。やっぱり地域で生活している方々の提案・意見は理にかなっています。私も実現にむけてお手伝いしたいと思います。
 
 ※追記 その後、周辺地域をふくめて地元住民のみなさんには、いろいろのご意見があって、地元議員団は『住民合意』にご苦労されているとお伺いしました。いっそう幅広いご意見をお聞ききしたいと思います。(10月3日)

photo 午後、社会福祉法人「麦の郷」を訪問。「麦の郷」は、和歌山市、紀ノ川市に、共同作業所や福祉工場など、障害をもつ人たちを支援する施設を20あまりつくって活動しています。理事の伊藤静美さんによると、30年前に6畳一間の長屋の一室から出発して、知的・身体・精神など障害の種別をこえた、子どもから高齢者まで支援する仕組みをつくってきたとのこと。

photo とにかく障害者・家族の現状を「ほっとけやん」(放っておけない)と、支援を必要とする人をまず受け止め、そこから解決にむけて歩むというスタイルで突き進んできた「麦の郷」の実践に、国・県・市など行政の障害者施策が「後から追いかけてきている」という感じだそうです。

 驚いたのは、「麦の郷」で働く障害をもつ仲間の間で、結婚したカップルが10組も生まれていること。すごい。ここの福祉工場(クリーニング、パンなど)は、最低賃金(和歌山では現在時給662円)からスタートし、働く日数が増えれば月10万円の賃金を受け取ることができるそうです。これに障害年金(月7万円ほど)を足すと十分自立できるし、夫婦で家を借りて生活することも可能になります。

 自分で働いて得たお金で自立し、好きな人と結婚していっしょに住み、生きていける――そういう道が開けていることが、障害をもつ人たちにどれほどの希望となっていることでしょう。感動です。

photo クリーニング工場の責任者でもある職員の田村知己さんは、原油高のもとで賃金を保障する苦労を語りながらも、「仲間とともに自分も成長できるこの仕事はものすごくやりがいがある。天職です」と目を輝かせます。大学卒業後、しばらく銀行員として働いていたそうですが、10年ほど前、「麦の郷」の職員募集を見て転職したといいます。

 滋賀や大阪で養護学校の寄宿舎を訪問したときにも感じたことですが、「麦の郷」の実践は、障害をもつ人たちが、どうすれば豊かな人生を生きることができるか、模索しながら一歩一歩階段を見つけ、上がっているのだと思います。そしてその一歩は、私たちの社会全体が豊かになるためにも、とても貴重な一歩なのだと思います。

photo こうした貴重な実践に学び、社会全体に還元できる制度的保障をつくることこそ政治の役割ではないでしょうか。残念ながら、いまこの国の政治はそうなっていません。反対に、障害が重い人ほど負担が重くなる「応益負担」などという間違った考えの制度を導入し、貴重な実践のじゃまをしています。ここを根本から転換しなくてはなりません(右の写真は、施設内の床下に埋められた鉄格子。かつて県内のある精神科病棟に張りめぐらされ病者を閉じ込めていたものです。「自らの力で鎖を断ち切り、鉄格子から出て、社会的自立へと向う・・・」という強い思いが込められています)。

 時間の都合で、結婚したカップルの方に直接お話を聞くことはできませんでした。また足を運びたいと思います。それと、「麦の郷」をモデルにした映画「ふるさとをください」が今年2月に完成したそうです。和歌山市内の映画館で明日まで上映されているとのことで、せっかくだから今晩観て帰ろうとチケットを購入。貴重なお話をありがとうございました。またおじゃまします。国重秀明衆院比例・和歌山1区候補もいっしょでした。

photo 続いて、和歌山県タクシー協会を訪問し、西村芳通専務理事と懇談。今月、和歌山市域のタクシー会社は、燃料代高騰を受けて料金の値上げを国土交通省近畿運輸局に申請しました。本来、運賃改定の申請は2年に1度とされているのですが、昨年10月に値上げしたあと、1ℓ68円だった燃料(LPガス)価格が一気に97円になり、運賃査定での予想をはるかに超えました。

 平均年収約230万円しかないのにこれ以上人件費を削ることはできない、車両経費もこれ以上の削減は安全にかかわるのでできない、となれば、燃料価格の上昇分を料金に上乗せすることを認めてもらうしかありません。全国ではじめての「2年待たず」「燃料高騰分だけ」の値上げ申請。国政でなにができるか、検討したいと思います。藤井健太郎和歌山県議も同席してくれました。

photo 夕刻、JR和歌山駅前で国重さんとともに街頭演説。自民党総裁候補もきょうから各地で街頭演説をこなすようですが、5人とも行き詰った自民党政治の中身を変える展望をまったく示せなかったきのうの共同会見を見る限り、街頭演説で盛り上がりを期待するのは難しいのではないか?演説を聞けば聞くほど国民はしらけるのではないか?総裁選挙で自民党への期待を高めて、すぐ解散・総選挙に打って出ようという彼らのセコイ戦術は、ひょっとすると崩れてくるかもしれません。

 夜、映画「ふるさとをください」を鑑賞。泣きました。感想はまたあした。


ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください
 
ひとつ前のページに戻る
特集
Copyright (C) YAMASHITA YOSHIKI All rights reserved.