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但馬で演説会、漁協、畜産農家を訪問

2008年08月04日

photo 3日、4日と兵庫県北部の但馬地域におじゃましました。3日、豊岡市の気温が38度を超えて全国一に。その猛暑のなか、演説会は220人の参加者で大入りとなりました。感謝です。

photo 但馬のみなさんは、この間、医師不足による公立病院の診療所化計画を大きな住民運動ではねかえしました。2年間で5回の全戸配布を行い、2万人の署名を集めました。最近、政府が「医師要請数増員」に転換したのもこうした運動があったからです。私も何度も但馬に足を運び国会でもとりあげてきただけに、成果をともに喜びあうことができ、とてもうれしい演説会となりました。

 それでもまだ日本共産党の国会議員が足りない、衆院選挙でもっと増やそうと意気高い決起の場にした村岡峰男・党但馬地区委員長(豊岡市議)、安治川敏明・地区副委員長(同)の訴えはさすが。瀬戸恵子・衆院比例候補もとともに50分間の演説。

photo 4日は、原油・穀物高騰の漁業、畜産への影響調査。まず、津居山漁港を訪ね、眞野豊・但馬漁協副組合長理事と懇談。「燃油高は自分たちの責任でない。助けてほしい」と真剣な表情。先日発表された政府の燃油高騰分の補填策については、「魚価を自分たちで設定できない漁業者を助けていただくには、政府案を100%実施してもらうしかない」とのことでした。「但馬の漁業の灯が消えたら、温泉・観光業など但馬の地域全体の灯が消える」というお話に、地域経済に占める漁業の大きな役割を知ることができました。流通部門の改革も提起していただきました。

photo 底曳網漁船は1隻4億円。「カニは水揚げが取れるが、他のシーズンは(燃油高で)漁に出れば出るほど赤字」だそうです。

photo 底曳き解禁前のいまは、船や漁具の手入れが大事。写真は網の修理の様子。

photo 続いて、“カニとホタルイカの水揚げ日本一”の浜坂港を訪ね、川越一男・浜坂町漁協代表理事組合長と懇談。ちょうど、政府の燃油高騰補填策の手続き書類作成中とのことで、組合事務所はあわただしい様子でした。「手続きはこれまでと比べて簡素化されているが、80億の枠では足りない。党派を超えて(補填予算を)上積みしてほしい」との要望をいただきました。

 「浜坂は後継者も多い。家業として息子や親類が船に乗ってくれているので整理清算はしたくないと2日間一斉休業した。この国から漁業がなくなったらどうなるのか。まわりは全部海なのに…」との言葉に、海とともに生きてきた日本人の原点を考えさせられました。

photo 次いで、海から山へ。但馬牛の繁殖農家、上田伸也さんを訪問。

 親牛160頭から年間130頭の子牛が産まれるそうです。牛のエサは乾草と配合飼料。どちらも輸入品です。乾草は1kg28円だったのが45円に値上がりし、配合飼料は20kg袋で1200円だったのが1700円に値上がりしたといいます。配合飼料だけでもひと月に50t使うといいますから経営への影響は甚大です。「昨年7月から政府の飼料安定化基金が発動されたが、財源がなくなってきたというので、1t当たり1万円出ていたのが今年7月から7500円に減った」とも。

 日本共産党国会議員団が7月28日政府に要請したように、「現行の飼料安定化基金への支援を強化し、基金の赤字分を国の責任で補填すること、現行の飼料安定化基金が想定していない長期的な高騰に対応するための特別基金を国の責任で創設する、当面の飼料増産対策として飼料米や秋まき大麦の増産対策と価格補填を行うこと」が求められます。

photo 高校卒業後、一人で繁殖農家として歩み始め、徐々に規模を拡大してきた上田さん。「但馬牛」から「神戸ビーフ」までの厳格な品質管理は、高級贈答品としてのブランド力をキープしてきました。しかし、このまま飼料高騰が続き、子牛の価格が下がれば(1頭50万円で売れているのは但馬だけ。他の産地は40万円、30万円に下落している。35万円以下は採算割れ)、繁殖農家はいなくなるとのこと。「大手ハム会社が肉牛を買おうにもおらんようになる」との言葉に、第1次産業の重要性を再認識したのでした。

photo 但馬での調査の最後は公立病院訪問。朝来簗瀬医療センターの木山佳明病院長を訪ね、診療所化計画ははねかえしたものの強行された「医師の集約化」による影響を聞き取りました。木山病院長は、「医療崩壊」の根本に、政府の医療費抑制政策、医師数抑制政策があることを指摘した上で、地域の実情に合わない医師の集約化、病院の統廃合が「地域医療の崩壊」を招いていることを、現場の実態をふまえ、憤りをもって告発してくれました。

 簗瀬病院は、昨年10月の「医師集約化」以前は医師が5人おり、年2700人の時間外患者を24時間365日診て、小さいながらも黒字の病院でした。それが現在常勤医は2人、救急はストップし、年2億から3億円の赤字になるといいます。昨年お聞きした心配が現実のものとなっていることに胸が痛みました。「私は共産主義者ではないが、医療政策は共産党がいちばん的確だと感じている」との評価をいただきましたが、期待に恥じないよう、引き続き国政に現場の声を届けたいと思います。

 4日の調査活動には、瀬戸恵子衆院比例候補、堀内照文参院兵庫選挙区候補、星原さちよ兵庫県議、村岡峰男、古池伸行両豊岡市議、谷口功新温泉町議、山本賢司香美町議、藤原敏信、岡田和之両朝来市議が同行してくれました。大変お世話になりました。

photo というわけで、大変充実した但馬の2日間でしたが、充実した中にもリラックスタイムが取れたのは幸いでした。というのも、宿泊が城崎温泉だったからです。この間何度かこの地に泊まってはいるのですが、到着が深夜ばかりで温泉街をゆっくり歩くことはできませんでした。今回初めて城崎名物「外湯めぐり」ができました。7つある外湯は、城崎の旅館に宿泊する客は無料で入れるのが魅力です。

photo 私が入ったのは「地蔵湯」と…

photo 「御所の湯」。

photo 「御所の湯」は露天風呂。山から滝が流れ落ちる見事な借景に、思わず「おーっ」と声をあげてしまいました。

photo 湯上りの地ビールは格別でした。いや〜リラックスできました〜。

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