失望しました。北海道洞爺湖サミットで、主要8カ国(G8)首脳による討議が行われましたが、温暖化対策でも、食料・原油高騰対策でも、先進国の責任を示すことはできませんでした。
2050年までにCO2など温室効果ガスの排出量を半減させる長期目標について、G8首脳は「世界全体の目標として採用を求める」ことで合意しました。「世界全体の目標」とすることで、世界の排出量の48%を占める先進国の責任を棚上げする内容です。
そもそも今回のサミットは、2050年までの長期目標にとどまらず、それを確実に実現するために、2020年までの中期目標について合意することが強く求められていました。ところが、中期目標については具体的な数値目標さえ盛り込めませんでした。
食料・原油高騰問題では、原因となっている投機マネーをいかに規制するかが問われていたのに、「商品先物市場の透明性の向上」をうたっただけ。投機的な取引への課税など実効ある対策は打ち出せませんでした。一方、「開放的で競争的な資本市場は、経済成長を促進させる」と、投機マネーの規制どころか、暴走をあおるような文言が入りました。
先進国の首脳だけで世界を変えることはできません。一人ひとりが声を上げ、行動することが大切です。
国会内で、党の農業再生プランにもとづくシンポジウムの経験交流会。各地のシンポで出された意見・質問が出し合われ、今後いっそう活発に開催することが確認されました。私も、生産者とともに消費者とも大いに語り合ってみたいと思います。