昨日の京都に続き、大阪の木津川南地域の青年雇用集会に参加。びっくりしたのは、この地域の青年たちが中心となって「青年雇用アンケート」を1000人集める目標を立て、すでに600人分も集めていたことです。すごい!
実態告発のリレートークでは、「日雇い派遣の実態と将来への不安」「派遣を経て正社員になったが会社都合で簡単に解雇」「日雇い派遣から正社員になれて」など、現瞬間の青年労働者の実態と思いがリアルに語られました。
彼ら彼女らの話を聞いて痛感したのは、派遣という働き方が、”人間の能力の全面開花”とは180度反対の”能力の封じ込め、委縮”をもたらしているということ。長年日雇い派遣だった26歳の男性は、「企業に都合のいいように使われる。自分で考えて動くことができなくなる。自分を否定され、自分の顔を鏡で見ることも大嫌いになった」と当時の状態を語ってくれました。
その彼が変わったのは民青同盟との出会いがきっかけでした。「そんな僕を励ましてくれる仲間ができた。いままで単純に自分が悪いと思っていたのに、まわりの何百人もの人がほとんど派遣だったのはなぜか?疑問を持つようになった。広い視野で考えられるようになった」といいます。
彼はいま、医療機関の経理分野を担う正社員として働いています。「ただ言われることをやるだけ、でなく自分で考えて仕事をするところが派遣と違う。辛いこともあるがやりがいがある」との言葉に実感がこもっていました。
他の青年たちも、置かれている状況は同じではないけれど、民青同盟と出会い、自分の状況を聞いてくれる仲間ができたことで、前を向いて歩み始めることができるようになった点が共通していました。これは非常に大事なことです。
舛添厚生労働大臣が次の臨時国会には、日雇い派遣を禁止する派遣法の改正案を提出すると語りました。日本共産党も派遣労働者保護法への抜本改正を提案しています。こうした法制度の改正が重要であることは言うまでもありませんが、一人ひとりの青年たちの目の前の苦難を救済するのは、制度だけではできません。仲間が不可欠なのです。
そのことをあらためて学ぶことができた実りの多い集会でした。みんな、ありがとうね!