お待たせしました!ようやく、養護学校(特別支援学校)の寄宿舎の役割について国会で質問することができました(参院決算委員会)。2月に視察した滋賀・八幡養護学校、大阪・貝塚養護学校で出会った子どもたちの笑顔、お母さんの思い、指導員の先生方の実践をそのまま文部科学大臣に伝えたい、そして、養護学校の寄宿舎が社会全体の宝物であることを認めてもらいたい、という気持ちで臨みました。
よかったと思います。渡海紀三郎文科相は、私の一言一言を頷きながら真剣に聞いていました。そして、「その通りだと思います。養護学校の寄宿舎は子どもたちの自立と社会参加に大きな役割をはたしていると思います」と答えました。長年培われてきた養護学校と寄宿舎の実践、そこでの子どもたちの発達は、誰もが認めざるを得ないすばらしい到達なのです。
きょうは、養護学校の寄宿舎が、通学困難対策や家庭負担の軽減(これも大きな役割です)にとどまらないで、@障害のある子どもたちが自立し社会参加する力を培う場所、A子どもたちのあたらしい障害・困難(不登校や注意欠陥多動性障害、高機能自閉症など)に対応する場所、としての役割を担っていることを紹介しました。(詳しくは後日会議録をアップします)
障害のある子どもたちも健常児とまったく異なることなく、人間として発達する権利をもっている、この権利を保障することは大人たち、あるいは社会全体の責務である――これは、国連「子どもの権利条約」(1989年)、「障害者権利条約」(2006年)でも確認されている考え方です。養護学校の寄宿舎(寄宿舎のある養護学校)はそのためになくてはならない場所だと思います。
いま、各地で寄宿舎の縮小・廃止が進められつつあることは私たちの社会の後退でもあります。それを「地方分権」の一言で政府が見過ごすことは許されません。きょうの大臣答弁もふまえて、社会の宝物(子どもたちも寄宿舎も!)を守るためにひきつづき関係者の皆さんと力を合わせたい!
東京で、滋賀で、大阪で、貴重なお話を聞かせていただいた皆さんにあらためてお礼を申し上げたいと思います。また、たくさんの傍聴もありがとうございました。がんばりましょう!