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大建労メーデー 公明市議のあいさつに失笑

2008年05月01日

 きょうはメーデー。大阪の建設労働者たちが集まる「大建労メーデー」に来賓として参加しあいさつ。以下はその全文です。

               ※     ※     ※

 参院議員の山下よしきです。大建労メーデー参加のみなさんに日本共産党を代表して連帯のご挨拶を申し上げます。昨年の参院選で、国民が、弱者を切り捨てる自民党政治ノーの審判を下して以来、日本の政治は大きくうごき始めました。

photo 若者を使い捨てにする「日雇い派遣」労働の実態を、わが党の志位委員長も私自身も国会で福田首相や舛添厚労大臣に突きつけ、「好ましいとは思わない」「先進国として改善しなければならない」との答弁を引き出すことができました。さっそく、キヤノンやいすゞなど大企業各社が派遣労働を解消し直接雇用に切り替えるなど、大きな変化が起こっています。国会では、日本共産党、民主党、社民党、国民新党に加え、公明党の議員も参加して、派遣法改正の集会が4回重ねられ、日雇い派遣禁止で一致する状況が生まれています。財界の巻き返しを許さず、派遣法を「派遣労働者保護法」に抜本改正するなど、人間らしく働くルールをつくるためにご一緒にがんばろうではありませんか。

 75歳になったとたん、それまで入っていた保険から追い出し、高齢者だけの別建ての保険に囲い込み、年金から保険料を天引きするは、必要な医療も受けられなくするはという「後期高齢者医療制度」に、高齢者の怒りが沸騰しています。「昔、姥捨て山というのがあったけど、姥捨て山はお金まで取らなかったじゃないか」「年金から天引きというけれど、消えた年金で、年金をまともに払ってないじゃないか」という声が噴出するのはあたりまえです。狙いは医療費の抑制です。いちばんのターゲットは団塊の世代です。この世代が75歳になったときの医療費を抑えることが最大の目的です。高齢者も、現役世代も、ともに手を携えて“現代の姥捨て山”を中止・撤回させるために力をあわせようではありませんか。

 財源はどうするのか――政府はすぐにそういいます。ならば道路にしか使えない道路特定財源を、お年寄りの医療にも、子どもたちの教育にも使えるようにすべきだ、これが国民多数の声です。この国民世論に押されて、福田首相は、「2009年度から道路特定財源制度は廃止し、一般財源化する」と提案せざるを得ませんでした。ところが昨日、国会で、政府・与党は、道路特定財源を前提とするガソリンの暫定税率を10年間も復活させる法案を、参院で審議中にもかかわらず、衆院で数の力で再可決してしまいました。言うこととやることが違っているではありませんか。

 道路族の利権に汲々とする政治では、国民の命も暮らしも守ることはできません。ムダな道路をやめて、国民の命と暮らしを最優先する政治への転換を。高速道路中心でなく、生活道路の補修や古く痛んだ学校の改修など身近な公共事業を増やし、地元の建設業者の仕事の確保を。これらを労働者、国民自身のたたかいでかちとろうではありませんか。

 最後に平和の問題です。先日、名古屋高裁で、イラクへの自衛隊派兵は「憲法9条に違反する」という画期的な判決が下されました。イラクの実態は「泥沼の戦争状態」であり、航空自衛隊がバグダッドに米兵を輸送するのは、「他国の武力行使と一体化した行動」となり、政府の憲法解釈、イラク特措法解釈に立ったとしても、違憲、違法な活動であると、裁判所が断定したのです。ならば自衛隊はイラクから撤退せよ――この声をいっそう大きく掲げ、政府に迫ろうではありませんか。

 国会では、自民党を中心に与野党の垣根を越えて憲法改悪の議員連盟がつくられ、9条改憲の画策が強められようとしています。しかし、国民世論は「憲法は変えないほうがいい」「9条は変えてはならない」が多数になっています。草の根で9条を守る運動をいっそうひろげ、戦争のない平和な世界と日本を子どもたちに手渡すためにがんばろうではありませんか。日本共産党は皆さんとともにたたかうことをお誓いしあいさつとします。

               ※     ※     ※

 来賓として民主、公明、社民の府議、市議も参加していました。このタイミングで公明党大阪市議のあいさつを聞けたことは値打ちがありました。いわく、「さあこれからたたかうぞというときに、与党の私が出てきて盛り上がるはずがない。ただ、私たちは“姥捨て山”などとは考えていない。よくぞこの場に出てきたと、どうか最後には拍手してやってください」。まさに言い訳と同情を求めるだけの情けないあいさつに、会場からは失笑が漏れていました。

photo 大建労メーデーの会場を離れ、大阪メーデーのデモ行進参加者を激励。皆さん表情が明るい。たたかって歴史を拓く者と、逆流に身を置く者の好対照ぶりを実感したのでした。

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