画期的な判決です。昨日の名古屋高裁で出された「航空自衛隊の空輸活動は憲法違反」「平和的生存権は、憲法上の法的権利」と認めた判決です。国会の日本共産党控え室に、自衛隊イラク派兵差し止め訴訟名古屋原告・弁護団の代表が報告に来られました。

　私も大阪で原告の一人だったので、各地の裁判所が憲法判断に踏み込まないまま訴えを棄却してきた流れに歯止めをかけた昨日の判決は驚きでしたが、きょう弁護団から名古屋高裁判決文の説明を聞き、その内容のすごさに感動を覚えました。

　裁判所として、「少なくとも現在、イラク国内は、イラク攻撃後に生じた宗派対立に根ざす武装勢力間の抗争がある上に、各武装勢力と多国籍軍との抗争があり、これらが複雑に絡み合って泥沼化した戦争の状態になっているものということができる」と認め、「現在イラクにおいて行われている航空自衛隊の空輸活動は、政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲とした場合であっても、武力行使を禁止したイラク特措法２条２項、活動地域を非戦闘地域に限定した同乗３項に違反し、かつ、憲法９条１項に違反する活動を含んでいることが認められる」と判断したことに、“歴史は進歩する”と感じます。

　弁護団の「この間のご支援に感謝します。裁判所は最高の仕事をしたと思います。あとは国会と議員が仕事をしていただきたい。１日も早くイラクから自衛隊が撤退するようがんばっていただきたい」との言葉を重く受け止めました。

　きょうも、10:00参院本会議、11:30イラク訴訟名古屋原告弁護団と懇談、13:00国会図書館で行政不服審査法について勉強、15:00日本共産党地球温暖化対策欧州調査団報告会、17:00道路問題論戦検討会とあわただしい1日でした。夜、山下室のスタッフで「幸田浩子ソプラノ･リサイタル」に足を運びました。楽しそうにのびのびとモーツァルトを歌う幸田浩子さんの歌声に包まれながら至福の時を過ごすことができました。