暖かな日が続きます。夜、議員会館を出ると、はす向かいの国会図書館前にある桜並木がもう五分咲き以上になっているではありませんか。つい何日か前まで、この時間にこの場所を歩くにはコートとマフラーが必要だったのに、自然の変化は私たちの感覚を超えて速いようです。
自然の変化に対比してあまりにも変化がなさ過ぎるのが国会の状況です。年度末を目前に控えながら、ガソリン税の暫定税率の10年延長などを盛り込んだ歳入・税制関連法案が、参院の関係委員会でまったく審議されていない異常な事態が続いています。きょうも、与野党の幹事長会談、国対委員長会談がもたれましたが事態を変化させることはできませんでした。その結果、明日予定されていた参院予算委員会のTV入りの集中審議まで中止されることとなりました。なんとも嘆かわしいことです。
衆院で採決を強行した与党はもちろん批判されなければなりませんが、徹底審議が求められているときに、賛否は別として直ちに参院での審議を行い、しかるべき時期に一定の結論を出すことが、国民に対する国会の責務です。法案に反対だからと審議に応じないのは正しい態度ではありません。このまま審議入りもせずに年度末を迎えたのでは、与党だけでなく国会全体が国民の信頼を失うことにもなりかねません。ここは野党第一党の態度が問われる局面だと思います。
こうして自然と政治が対照的な様相をみせるなか、朝、総務委員会で増田総務相より大臣所信を聴取。午前、地方バス路線問題について国土交通省から、午後、視聴覚障害者対応についてNHKから、それぞれレクチャーを受けました。お昼、社会文化会館・三宅坂ホールで行われた「全建総連3.25生活危機突破、仕事確保、賃金・単価引き上げ中央決起集会」に参加。団結鉢巻をしめた建設労働者の顔、顔、顔。これこそ政治に春を引き寄せる力です。