あったか連帯ウェブ---山下よしき
トップページへ メッセージはこちらからどうぞ サイトマップ 記事検索
特集
原点・山下よしき

新しい政治の流れ
演説・論戦・講演
活動
活動記録
いつも現場に
総選挙2003
プロフィール
ごあいさつ
略歴
ご案内
事務所のご案内
リンク集
新聞赤旗 日刊紙 日曜版
見本紙
購読

よしきからあなたへ

「やっとたどり着いた学校」「心のふるさとです」――大阪市立貝塚養護学校を訪問

2008年02月28日

photo こんな学校をなくすなんて社会の進歩に逆行する――大阪市立貝塚養護学校と寄宿舎を訪ね、「守る会」の皆さんのお話を聞いてそう思いました。

 戦後すぐの結核の子どもたちにはじまり、肥満児、不登校児、発達障害児と、この学校と寄宿舎が受け入れてきた子どもたちは時代によって違っています。社会の変化にともない子どもたちのかかえる心身の困難とその現われ方も変化するのです。その変化に対応し、どうすれば子どもたちの生きる力、自立する力を引き出すことができるか、貝塚養護学校と寄宿舎の先生たちは常に模索しながら実践を積み上げ理論を練り上げてきました。

 小学生時代から学校に行けず、1年前この学校に来たときも車椅子やベッドの上で嘔吐を繰り返していた中学生のA君。いまは自分の身体症状との向き合い方がわかったようで「シャンシャン」しています。お母さんは運動会で初めてわが子をみてドキドキしたといいます。

 まわりが自分をどう思っているか気になって仕方のなかった発達障害の中学生B君。運動はまったくダメだったのに、この学校に来て1年で「こんなに速く走れるようになったよー」。本人は「この学校に来てよかった。自然がいっぱいだし」といっているそうです。

 2年前この学校に来た発達障害の中学生Cさん。当初は自分の心身症を認められず38度の高熱があっても平気で出てきていました。症状を自覚できるようになって熱も出なくなりました。

 目に見える障害の他に、心身の中から出てくる病気のために学校にも行けなく、まわりにも理解してもらえず苦しんでいる子どもたちがたくさんいます。親も対応がわからず必死でもがいています。そんな親子にとって、寄宿舎のある貝塚養護学校は、親子が離れることによって家庭も再出発できるし子どもたちも再出発できる機会を与えてくれるようです。

 「やっとたどり着いた学校」「こんなところはどこを探したってない」「心のふるさとです」――そんな親子の言葉にこの学校と寄宿舎のかけがえのない役割が示されています。大阪市は財政上の理由などから、昨年貝塚養護学校への入学、転入を中止してしまいましたが、あまりにももったいない。この学校で培われてきたもの、これからも培われるであろうものは、当事者だけでなく社会全体の宝です。存続できるよう私もがんばりたいと思います。訪問、懇談には存続のための論戦の先頭に立っている山中智子大阪市議も同行してくれました。

 きょうは、午前中大阪労連の服部さんより「官製ワーキングプア」問題でレクチャー。午後、枦(はぜ)山正則校長の案内で貝塚養護学校を視察したあと、「守る会」の皆さんと懇談。そのまま夜、車で奈良県川上村まで移動し宿泊。明日は地球温暖化対策と関連した林業調査です。

ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください
 
ひとつ前のページに戻る
特集
Copyright (C) YAMASHITA YOSHIKI All rights reserved.