あったか連帯ウェブ---山下よしき
トップページへ メッセージはこちらからどうぞ サイトマップ 記事検索
特集
原点・山下よしき

新しい政治の流れ
演説・論戦・講演
活動
活動記録
いつも現場に
総選挙2003
プロフィール
ごあいさつ
略歴
ご案内
事務所のご案内
リンク集
新聞赤旗 日刊紙 日曜版
見本紙
購読

よしきからあなたへ

滋賀で養護学校の寄宿舎を見学

2008年02月27日

 養護学校に寄宿舎があることをご存知でしょうか?私は最近まで知りませんでした。

 一昨年の暮れ、滋賀県で障害を持つ2人の娘さんと43歳のお父さんが無理心中する事件がありました。新聞は、障害者自立支援法による負担増とともに、娘さんの通っていた養護学校の寄宿舎が廃止される問題が背景にあると報じました。お母さんが病死したあと、平日は2人の娘さんを寄宿舎に預け、金曜日の夕方迎えに行き、週末は自宅で父娘一緒に過ごしていたそうです。寄宿舎がなくなったら、毎日仕事をしながら、2人に食事を作って食べさせ、お風呂に入れるなど、お父さんの負担がとても重くなることは目に見えていました。

 事件の直後、障害を持つ子どもさんをもつお母さんからお手紙をいただきました。養護学校の寄宿舎が、家庭の負担を軽減するというだけでなく、子どもたちの発達・自立にも大きな役割を果たしていると書かれてありました。もし寄宿舎がなかったら母娘がこんなに明るく元気に生きていくことはできなかった、ぜひ国会でとりあげほしいと。

photo そういう経過もありましたので、私の頭の中にこの問題がずっと刻まれていたのです。先日、全教の担当の方からお話をうかがったのに続き、きょうは手紙をくれたOさんの娘さんが入舎している滋賀県立八幡養護学校の寄宿舎を見学させていただきました。

 学校と寄宿舎は廊下でつながっていて車椅子で楽に行き来できます。現在23人の子どもたちが入舎しているそうです。15人の指導員が交代で夜も付き添います。居室は3、4人の相部屋、暖房で暖かなトイレルーム、お風呂、食堂もありました。午後3時ごろ、授業を終えた子どもたちが電動車椅子を操って次々帰ってきました。「お帰り〜」と声をかけるとニッコリ笑顔を返してくれます。

photo 案内してくれた寄宿舎指導員の島村先生は、「(40年経って)古くて汚いところですが、非常に豊かな場所です」といいます。お風呂に入って、ごはんを食べて、寝る、また明日も元気で学校に行く、という「きわめて普通の生活」ですが、親とは違う、自分とは価値観の違う人たち(障害児や指導員)と対等に付き合うなかで、子どもたちはお互いを理解し、豊かな人格を育んでいくのだそうです。なるほど、寄宿舎生活でなければそういう機会はなかなかないかもしれません。

photo お母さんたちにもお話をうかがいました。「障害を持つ子どもにとって、(親だけでなく)誰の手からでもごはんを食べることができる、誰の手でもスキンシップで意思を伝えることができる、というのはキーワードだと思います」との言葉には、わが子の将来を見据えた深い説得力を感じました。こうしたことは、その子の自立できる可能性、社会参加できる可能性を大きくすることに直結しています。

 「子どもをど真ん中に」を合言葉に、すばらしい財産を蓄えてきた養護学校の寄宿舎。いま全国各地で縮小・廃止の動きが進んでいますが、これはまちがいなく社会の進歩に逆行します。国政で大いにとりあげたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。

 滋賀県野洲市で党支部の皆さんと一緒に街頭宣伝。その後大阪自治労連に向かい、公立保育所で非常勤保育士として働く女性からお話をうかがいました。報告はまた後日。


ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください
 
ひとつ前のページに戻る
特集
Copyright (C) YAMASHITA YOSHIKI All rights reserved.