2008年01月11日
午前、参院本会議で新テロ特措法案が記名投票で採決されました。私は反対を意味する青色票を投票。開票結果は、投票総数239、賛成106、反対133。自衛隊海外派兵法案が否決されたのは初めてです。これこそが参院選挙で示された民意です。最新の世論調査に示された国民意識に沿った結果でもあります。
ところが午後、衆院本会議で与党は3分の2以上の多数で再可決・成立をはかりました。衆院本会議場の傍聴席からその一部始終を見守りましたが、圧倒的多数を占める与党議員らに、民意を踏みにじったという後ろめたさは微塵も感じられませんでした。ニコニコざわざわしながら暴挙をおこなう姿に、いずれ国民の審判が下されるに違いないと思ったのでした。
午後2時、衆院本会議で再可決・成立が強行された直後、衆院議員面会所で労働組合・民主団体による抗議集会。日本共産党衆参国会議員団がそろい、志位委員長があいさつ。志位さんは、今回の再可決・成立は、@世論に逆行、Aテロ根絶に逆行、B推進勢力が利権まみれ、というひとかけらの道理もないものであると糾弾。同時に最終局面で民主党が、@海外派兵恒久法をつくることを盛り込んだ「対案」を提出し、A新テロ特措法案を廃案でなく継続審議にしようとしたなど、与党に2つの助け舟を出した点を批判。今後、こんなアメリカいいなり政治でいいのか!?と大きな視点でたたかい、あらゆる海外派兵と米軍再編・強化をゆるさず、紛争の平和的解決という世界の流れと合致した憲法9条をまもり生かす政治の実現に力を合わせよう、とよびかけました。暴挙への怒りを次なるたたかいのエネルギーに変える集会となりました。がんばろう!
合間を縫って、日本原水爆被害者団体協議会、原爆症認定集団訴訟全国原告団との懇談。「広島で被爆したときおなかに赤ちゃんがいた。言葉では言い表せない苦労をしてきた。日本の政治家が核の恐ろしさを世界に発信してほしい」「原爆は人間に対する罪。人間として生きたいから裁判をたたかってきた」「がん発症など認定者と同じ症状なのに爆心地から2キロ以遠だったということで却下されるのはおかしい」など、高齢の被爆者の方々から訴えがありました。 高齢と病を押して何度も上京されてきた被爆者の皆さんの命がけの運動が、与党プロジェクトチームを動かしています。薬害肝炎被害者救済を実現したように、原爆被害者の願いもぜひとも実現させたい。通常国会が大きな山場になります。全国の皆さんのご支援を! 夜、通信産業労組の旗開きに参加して帰阪。