「禅問答みたいだったなあ…」。福田首相と小沢民主党代表の党首討論終了後、委員会室を出る傍聴者の中から聞こえてきた声です。同感です。私は途中からの傍聴でしたが、せっかくの党首討論なのに、国政の基本問題でバチバチッと火花の散るやり取りはなかったように思います。
だって45分間のうち30分あまりも「年金未統合記録」問題に終始したのですから。たしかに大事な問題ですが、この問題の焦点は、すべての年金加入者、受給者合わせて1億人にただちに「保険料納付記録」を送り、国民の総力を結集して解決にあたるかどうかです。それ以外に解決の道はありません。日本共産党が昨年の夏から提案していることです。なのにどうしてこんなに時間を費やすのか、疑問に感じたのは私だけではないはずです。
残り10分余のやり取りとなったインド洋での米軍への給油再開問題も深まりませんでした。福田首相の「直接武力行使をするのではないから憲法うんぬんにはあたらない」という発言も、日本の油がアフガン空爆に使われた実態をごまかすヒドイものでしたが、その首相に「6年前に法律をつくったときには民主党も基本的な考えには賛成してくれていたはず。もう一度当時のことを思い出していただきたい」「先日お出しになった民主党の対案も大変意欲的な内容だと思う」と言われてしまっては、火花が散るはずもありません。
小沢代表が党首討論にあまり積極的でない理由がよ〜くわかったやり取りでした。はやく議席を増やして志位委員長に党首討論に復活してもらわねば…
きょうは朝、本会議。午前、地方財政問題(地方公共団体財政健全化法、地方交付税特別枠)について参院調査室よりレク。午後、地球温暖化問題(COP13と日本の対策)について環境省よりレクチャー。夕方、旧知の全国FC加盟店協会事務局長・植田忠義さんがわざわざ表敬訪問してくださいました。コンビニ業界はじめ最新のフランチャイズ情勢について有意義な情報をいただきました。ありがたいことです。