朝、和歌山市内で開かれた国民融合をめざす部落問題全国会議（国民融合全国会議）の総会で日本共産党を代表して連帯のあいさつ。部落解放同盟（解同）の逆流と一貫してたたかい、同和行政や同和教育の終結と、国民融合（旧同和地区内外の垣根を取り払うこと）をめざす諸課題の達成に奮闘されてきたことに心から敬意を表しました。

　あいさつを終え、和歌山からJR特急、新快速を乗り継いで神戸へ。党兵庫県委員会主催の公立病院縮小・再編問題交流会に参加。冒頭、私からこの間の国会論戦と、総務省が年内にまとめようとしている「公立病院改革ガイドライン」の問題点（�@各自治体のプラン策定に住民参加の観点なし、�A患者負担増、診療報酬引き下げなど政府の医療制度改悪による病院経営悪化に一切ふれず、�B医師不足対策、医師確保の志と方針が欠落、�Cあるのは財政収支面からのアプローチのみ、�D自治体へのアメとムチの「財政支援措置」で公立病院縮小・再編を推進）を報告。
　
　同時に、この間の運動と論戦で、公立病院改革は「一律のものとはなりえない」「地域の実情を踏まえて」という文言を盛り込ませた点は今後の運動に生かせることを強調。各地で幅広い住民や医療関係者とともに地域医療を守る運動を展開しよう、公立病院再編に主体的にかかわる県政との連携も大事と提起しました。

　続いて兵庫県各地の運動の交流。但馬、丹波、芦屋、加古川、高砂、神戸、宝塚、宍粟、尼崎、三木の各市議のみなさんから貴重な経験が報告、意見交換されました。討論を通じて、あらためて医師不足の深刻さを実感。各地の公立病院で、産科、小児科、整形外科など、医師不足による診療科の休止が現在進行形でひろがっていることがうきぼりとなりました。この問題をどう解決するか、その対策なしにどんな「医療改革」「公立病院改革」をうたっても、国民の命と健康を守ることはできないでしょう。一省庁まかせにせず、政府を挙げて打開すべき課題です。

　夜、大阪市長選挙の結果が出ました。姫野浄さんの当選はなりませんでしたが、自民、公明が推した現職の関氏が破れたことは大変大きな出来事です。福祉きりすて、大型開発、同和優先の「オール与党」市政に対する市民の厳しい審判が下されました。そのことに多大なる貢献をされた姫野浄さんに心よりの感謝を申し上げました。これで関氏が掲げた地下鉄民営化は当面頓挫することになります。当選した平松氏が途中から口にしだした子ども医療費無料化などの市民要求も実現のチャンスです。引き続き市政改革にがんばろう！