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朝刊配達が午後4時! 和歌山旧花園村で郵政民営化の調査

2007年10月25日

 現場で何が起こっているかよ〜くわかりました。和歌山県かつらぎ町旧花園村で、郵政民営化の影響を調査。

 南海電車橋本駅から車でちょうど1時間。山道のトンネルを二つ抜けるとようやく旧花園村に着きました。山々の緑は色づき始め、ひんやりした空気が気持ちいい。人口500人、65歳以上の方が40数%というこの村で、郵政事業が果たしてきた役割は小さくありません。

photo まず金融サービスです。旧村役場(現かつらぎ町役場花園支所)の玄関外にあるATM。村内には他に農協のATMもありますが、店舗内にあるため土日は使えません。土日のいざというとき、郵政公社(10月1日から郵貯銀行)のATMは欠かせない存在です。

 ところが、郵貯銀行大阪支店はこのATMを撤去しようとしています。「利用回数が少ないから」という理由に対し、役場の職員を先頭に、1万円の引き出しを3000円ずつ3回に分けておろすなど「利用回数引き上げ」の防衛策がとられています。笑い話のようですが、住民にとっては金融アクセス権を守るための真剣な行いです。

photo そして配達サービス。旧花園村では中心部以外の集落への新聞配達は、郵便配達にたよってきました。「これまでは午前中に届いていたのが、午後3時、4時になった」。細い山道を車で10分ほど上がったところに3世帯、5人が暮らす池の窪地区の阪本正樹さん(78)はいいます。「一日家にいると新聞が楽しみ。遅くなって寂しい」とも。

 旧花園村への郵便は、これまで隣接する旧清水町の押出局から配っていましたが、民営化によって押出局の集配業務がなくなり、清水局からの配達になりました。そのために配達時刻が大幅に遅れたのです。

 その押出局も訪問。矢舩保夫清水郵便局長、辻朗押出郵便局長がそろって対応してくれました。申し訳なさそうに、「広域になったうえ、保険の渉外担当が別会社になり配達業務ができなくなった。これまでより遅くなったことや配達員が保険を扱ってくれないことに苦情が寄せられている」と説明。また「ATMは花園にとって重要な存在。なんとしても残したいと訴えている。ただ別会社に頼む形になりもどかしい」とも。

 これまで、郵便、貯金、保険の3事業を一体に行ってきたのに、民営化でそれぞれ別会社にされたことが、サービスの低下と風通しの悪さにつながっています。「民営化でサービスはよくなる」といって郵政民営化を強行した小泉首相、竹中大臣らの責任が問われます。引き続き、民営化で何が起こっているか、現場に足を運んで告発したいと思います。

 調査にあたり、かつらぎ町役場花園支所の東田(とだ)道直課長、東芝弘明かつらぎ町議に大変お世話になりました。ありがとうございました。

photo かつらぎ町は環境対策に大変力を入れている町です。容器包装リサイクル法にもとづく町の処分場を視察。生活環境課の江口信二課長から説明を受けました。いちばんの苦労は、同じプラスチック類の容器でも、「プラ」マークがついていないとリサイクルにのせられないこと。集まってきたゴミ袋を破り、手作業で選別しているといいます。(その様子は東芝弘明議員のブログに写真付で詳しく紹介されています)

 「資源循環という点からいっても、マークのないものでもリサイクルできるようにしてほしい」と江口課長。研究したいと思います。



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