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天王寺、三宮で街頭演説 やはり国民は新しい政治を模索しています

2007年09月13日

photo 安倍首相の辞任表明から一夜明けたきょう、さっそく近畿で街頭演説。朝8時、大阪・天王寺駅前で宮本たけしさん、山本陽子大阪府議と、夕方5時半、神戸・三宮駅前で堀内照文さん、森原兵庫県後援会長とマイクを握りました。

 きょうの演説でいちばん言いたかったことは、安倍首相の辞任を、国民の手で新しい政治をつくるスタートにしよう!ということ。

 首相辞任の根本には、参院選での国民の審判があります。主権者が政治を動かす新しい時代に入ったということだと思います。すでに自民党内では次の総裁を誰にするか、いつもの権力争いが始まっていますが、国民からNO!を突きつけられた自民党政治の古い枠の中で担い手を代えるだけでは国民は納得しないでしょう。

 そこできょうは、世界からみても異常な自民党政治の3つのゆがみ――@あまりにひどいアメリカいいなり、A極端な大企業中心主義と庶民いじめ、B過去の侵略戦争の正当化――から抜け出せば、日本の外交にも国民生活にもどれだけ明るい展望がひらけるかを語ってみました。

 まず、アメリカいいなりのゆがみです。安倍首相は辞任の最大の理由を、自分が首相ではテロ特措法延長の見通しが立たないからだと語っていますが、その理由自体がまちがっています。アフガニスタンにおける米軍の空爆は、多数の市民を犠牲にし、駐留外国軍への憎しみを増大させ、テロの温床を拡大しました。「戦争ではテロはなくせない」ことが事実で証明されたのです。安倍首相がブッシュ大統領に約束した、インド洋での自衛隊による米軍への給油活動の継続は、過ちの継続にほかなりません。

 では、どうすればテロをなくせるのか。私たちは9・11同時多発テロ直後から、国際社会が協力してテロリストを“法による裁き”のもとにおくことが解決の道であり、テロ根絶のためには、その土壌となっている貧困をなくすこと、教育を改善すること、国際紛争を平和的に解決する努力をはかることが大事であると、世界に発信してきました。

 アフガニスタンで医療や水源確保などの支援を続けてきた「ペシャワール会」現地代表の中村哲さん(医師)は、いま、ジャララバード近くで川からの用水路を掘っているそうです。現場に張り付いて4年、20kmの用水路が完成すると、砂漠化がすすむ農村で、5000ha以上の農地を潤せるといいます。

 田舎で長年活動し、何をしてきたか知られているので、中村さんたちを攻撃する人はいません。ガードもついていませんが、なにかあれば村人が守ってくれます。でも米軍の肝いりでやっている道路工事会社はしょっちゅう攻撃されている。中村さんが覚えているだけで6回誘拐事件があり、全部死体になって出てきたそうです。中村さんは、「“殺しながら助ける”なんて許されないということです」と語ります(「しんぶん赤旗」9月9日)。

 「殺しながら援助はできない」――これがアフガニスタンの現実であり、まさしく真理だと思います。軍事協力を中止し戦争の犠牲者を減らす。そして、人々が安心して食べていけるように貧困の克服に力をつくす。これこそ日本がやるべき真の援助ではないでしょうか。アメリカいいなりから抜け出すことを、世界が待っています。

 次に、大企業中心主義のゆがみです。兵庫県但馬地域での医師不足、奈良県で続く妊婦死亡・死産など、いま国民の間で“命の不安”が大きく広がっています。根本原因には、自民党政治のもとで医療費抑制、医師養成抑制政策がとられてきたことがあります。しかし、日本は貧乏な国ではありません。世界第2の経済大国です。

 全国保険医団体連合会は、日本の医療給付費(医療費全体から患者負担を除いた、公的に給付される医療費)の国民所得にしめる割合(7.5%)を、せめてヨーロッパ並み(フランス10.1%)に引き上げるだけでも、医療給付を9兆円増やすことができ、医師不足の解消はもちろん、医療の患者負担をゼロにすることも可能だと提案しています。患者負担ゼロとは驚きですが、日本の経済の力をまっとうに活用すればできるのです。

 実現のカギは、極端な大企業中心主義の是正です。日本の大企業(資本金10億円以上)の経常利益は、バブル最盛期の1989年に18兆円だったのが、2006年には33兆円と1.8倍にもふくらみました。ところが国に払う税金は、増えるどころか2〜3割も減っているのです。法人税減税はじめ行き過ぎた大企業優遇税制の結果です。大型開発や軍事費など税金のムダづかいとともに、こうした税金の集め方にもメスを入れるなら、9兆円くらいの財源はすぐにでも生まれます。

 「アメリカいいなり、大企業中心主義の政治から一歩脱け出せば、こんなに明るい展望がひらけます」――三宮駅前では、何人もの通行人の足が止まり、私の演説にじーっと聞き入ってくれました。ずいぶん遠くの陸橋の上で最後まで聞いてくれた青年は、大きく手を振り共感の意思を示してくれました。やはり、国民は、自民党政治に代わる新しい政治の方向と中身を真剣に模索しているようです。どんどん国民のなかに飛び込んで、私たちの日本改革の提案をできるだけリアルに紹介し、日本の進むべき方向を語り合いたいと思います。

 日中、近畿ブロック、大阪事務所で打ち合わせ、夜は、兵庫と大阪の後援会役員会、幹事会で報告でした。

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