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久間防衛大臣の辞任を考える

2007年07月03日

 「『お母さーん』。これが原爆を落とされたあと、私の最初の声でした。『ここよ』。がれきの下から声が聞こえました。掘り出したかったけど、掘り出すことができず、生きながらにして焼け死ぬ母を見殺しにして逃げました。妹もどこでどのように亡くなったかわからない。
 
 こんな被害を久間さんはどう考えるのか。原爆のキノコ雲を上から見て、その下で何が起こったか知らないで、人間を踏みにじる発言をした。腹が立ってなりません。こういう政治家がいると、核兵器をまた使えるようになるのではないか。生きているかぎり核兵器廃絶を訴え続けたい。再び母や妹のような犠牲者をつくらないために…」

 広島で被爆された男性の声です。きのう、国会議員会館で行われた「久間防衛大臣の発言に抗議する緊急集会」で直接聞きました。

 きょう、久間防衛大臣が辞任しました。当然です。「広島、長崎への原爆投下はしょうがなかった」と発言するような人物に、被爆国政府の閣僚の資格はありません。しかし、TVで辞任の記者会見の様子を見て、この人はまったくわかってないな、と思いました。「はじめは辞めるつもりはなかった」「きょう午前あたりから与党として困っているなと感じた」「自民党や公明党もやりづらいようだ」と述べていたからです。

 違うでしょう。あなたが述べなければならないのは、与党の反応ではなく、先に紹介したような被爆者の声と、自分の発言とを照らし合わせて、反省を深めることでしょう。その姿勢が微塵も感じられなかった。「九州弁で、しょうがない、というのは口癖」とへらへら笑いながら言うにいたっては、大臣だけでなく人間としても失格と言わねばなりません。

 こういう人物を大臣に任命し、自らは罷免することをせず、きちんと反省もさせずに辞めさせた、安倍首相の責任もまた重い。参院選でさらにひとつ、有権者の判断材料が増えました。




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