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「びわ湖の深呼吸」と地球温暖化 

2007年06月08日

 近畿1400万人に「いのちの水」を供給してくれているびわ湖。そのびわ湖の環境問題にとりくむ二人の研究者を訪ねました。

photo お一人目は、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの熊谷道夫先生。最近、冬場にびわ湖の水全体が底からぐるんと混ざり合う「全循環」という現象が少なくなっており、今年はとうとう「全循環」が起こらなかったことが確認されたといいます(NHKでも報道されました)。観測データをカラー図面化したものを見せていただきましたが、湖底に低酸素の水が残っていることがはっきりとわかります。

 びわ湖は、世界の湖沼の中でも酸素消費量が抜群に多いそうです。それだけ生き物が多様で活発に活動しているということでしょう。熊谷先生は、その酸素が徐々に少なくなってきていることを心配します。酸素の濃度が2ppmを下回ると魚は生きられないとのことですが、びわ湖の底部ではいま、ときどき2ppmを切るそうです。

 「びわ湖の深呼吸」といわれる「全循環」。それが起こりにくくなっていることには地球温暖化が影響しているといいます。湖面を走るボートや自家用車などでできるだけ化石燃料を使わないようにすること、社会のシステムを化石燃料に頼らないものに変えることが大事だと熊谷先生。びわ湖から地球環境への警告を聞いたようでした。

photo お二人目は、滋賀大学名誉教授の岡本巌先生。ご自宅を訪ねました。1970年代、富栄養化が原因でびわ湖に赤潮が発生したとき、リンを含む合成洗剤をやめましょう、粉石けんを使いましょうと、大きな運動が起こりましたが、岡本先生はそのころから研究者としてびわ湖の環境問題にかかわってこられた大先達です。

 現在、湖底の酸素に注目し、「酸素の会」という住民参加の研究グループを立ち上げ、地道に研究を続けています。湖底に酸素を供給する「全循環」がどうして起こるのかも研究テーマ。自身が発見された「酸素極小層」について、「天の女神が、びわ湖の湖底の酸素が欠乏するのを守ってくれている」と表現するなど、ロマンティストでもあります。

 暖冬はさほど騒ぐことではないが、温暖化は大きな問題と、ここでも地球温暖化への心配が語られました。私たちの「いのちの水」は、地球という大きな器の中で維持されているんだということをリアルに認識させてくれたお二人との出会いでした。ありがとうございました。坪田いくお参院滋賀選挙区予定候補、森しげき県議が同行してくれました。

photo 大津市内5カ所の街頭宣伝のあと、新快速で大阪に戻り、夜は大阪労働者後援会の決起集会。「先日JMIU関西金属工業分会の皆さんが見事に職場復帰されたことに励まされました。参院選で日本共産党を前進させて人間らしく働くルールの確立を」とあいさつ。大幡基夫党中央選対局長、宮本たけし参院大阪選挙区予定候補と。

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