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谷を丘に変えた産業廃棄物 未来に責任を持つ対策を――滋賀県栗東市で現場を視察

2007年06月07日

photo びっくりしました。滋賀県栗東市の産業廃棄物処分場の現場に立ってみると、そこは小高い丘でした。“谷を深掘りして産廃を埋めた”と聞いていたので、てっきり尾根にはさまれた谷筋を想像していたのですが、私の考えが甘かったようです。深掘りして埋めた上にさらに産廃を積み上げ“産廃の丘”が出現したのです。隣接する住宅街を見下ろし、遠方まで見渡せる高さに、言葉を失いました。

photo しかし、問題は丘の高さよりも廃棄物の内容です。谷を埋めて丘にした産廃業者(RD社、すでに破産)は、「コンクリート、ガラス・陶器、ゴム、廃プラスチック」の4品目しか認められない「安定型処分場」として滋賀県の許可を得ていました。ところが、4品目からは発生するはずのない高濃度の硫化水素が発生、大量の医療系廃棄物(使用済みの注射針など)も見つかりました。

 住民の強い要求で、05年12月、県が処分場の一部を掘り返してみると、有害物質の詰まったドラム缶が170本も出てきました。処分場の元従業員の証言では、全体で数千本ものドラム缶が埋まったままになっているといいます。そして、先月、市の調査委員会で、処分場下流300メートル地点の地下水から、環境基準の280倍もの水銀が検出されたことがあきらかに。

 市は、井戸水の使用を控えるように指導していますが、栗東市の水道水の7割は地下水。処分場の下流域には飲み水をくみ上げている浄水場もあります。汚染源である処分場の有害物を除去しなければ、市民の飲み水の安全は保障されません。放置すれば、多数の住民(琵琶湖に流出すれば、近畿全域の飲み水にも影響します)の命と健康にかかわるきわめて深刻な問題です。

 ところが、国と県は、有害物を除去しないまま、処分場を土で覆い、まわりだけコンクリートで囲むだけの「流出防止策」で幕引きしようとしています。これでは底が抜けたままで有害物質は地下水脈に流れ込みます。

 原因企業(RD社)が破産してしまったこと、多額の費用がかかること、などが有害物(汚染土壌やドラム缶など)の除去をしない理由とされているようですが、それでいいのでしょうか。同じような、無責任な産廃業者による不法投棄は全国各地で発生しています。費用面だけから、安易な対策で終わらせることは、未来への責任放棄です。

photo 「RD処分場の有害物から飲み水を守る会」のみなさんとも懇談させていただきましたが、「子どもたちのことがいちばん心配です。いまは健康被害が出てなくても、10年、20年先に、子どもたちやその子どもたちになにかあったらどうするのって言いたい。とにかく悪いものはどけてほしい。それだけです」という若いお母さんたちの訴えの方が、私にははるかに説得力も責任感も感じられました。

 国政、県政、市政が連携しながら、住民とともに、行政にしっかりした対策を取らせなくてはなりません。これはなんとしてもバッジを取りもどさねば、という気持ちになりました。馬場美代子、国松清太郎、太田ひろみの各栗東市議が同行してくれました。

 その後、JR守山駅頭で党支部、後援会のみなさんと宣伝。夜は、党湖南地区の決起集会でした。きょうは大津市で泊まりです。

 

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