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「パッチギ!」井筒和幸監督の「憲法と若者」論

2007年05月03日

 「九条の会・おおさか」が開いた「憲法施行60周年のつどい」に参加。会場に入りきれない1800人もの人たちが集まりました。大阪府生活協同組合連合会会長で「九条の会・おおさか」よびかけ人の津村明子さん、元広島市長で「マスコミ九条の会」よびかけ人の平岡敬さん、関西大学法科大学院教授の木下智史さん、そして映画監督の井筒和幸さんがお話をしてくれました。

 元広島市長の平岡敬さんは、「もっと早く戦争を終わらせていればピカにやられずにすんだ」というヒロシマの人たちの思いを紹介したうえで、マスコミ人として「9条への確信がちょっと揺らいでいるのではないか」と現在のメディアの状況を危惧され、「権力のお先棒を担ぐのか、真にめざすべき社会をつくるために権力とたたかうのかが問われている」と指摘、同時に「教育とマスコミが戦争への道をつくったが、しかし平和への道を開くのも教育とマスコミ」と希望とご自身の決意も語られました。静かな語り口に熱い信念が伝わってくるいいお話でした。

 映画監督の井筒和幸さんと関西大学法科大学院教授の木下智史さんの対談は、1時間があっという間に過ぎるほど楽しいものでした。井筒監督は、「パッチギ!」を撮ったのは「相当な冒険だった。でも映画っていうのは冒険してこそ面白い。ものすごい反響があった」とふりかえり、「パッチギ!」第二弾では「在日朝鮮人1世の人たちの青春、つまり戦争を描いた。しかも辛気臭くなく面白く」と紹介。

 そして、「なんで憲法変えるのか分からない。もうかるからですかね」といよいよ関西人の本領発揮。真珠湾攻撃の第一報を聞いた大阪の大工さんが、金槌を打つ手を止めて「それでなんぼかもうかるんかい」と一言、また金槌を打ち続けたという逸話を披露し、「関西人は戦争より生活」と喝破されたのは痛快でした。木下教授の「それが安倍晋三のいちばん嫌いな人たち。『美しい国』にふさわしくない」との受けもよかった。

 その井筒監督の若者たちへの視線は鋭く温かかった。メーデーでフリーターの青年たちが権利を主張してデモ行進したことを高く評価したうえで、イラク戦争で死んだ米兵のほとんどは18歳から22歳くらいの若者であることを紹介。

 「憲法が変えられて戦争する国になったら、日本でも若者たちが狙われる。『君も参加しよう!』みたいなかっこいいポスターやCMが電通の社員によってつくられて映画館やコンビニの横に張られる。ローソンで働くより数倍給料もらえる。そうすると若者たちは行く。親御さんも『精神鍛えてもらっておいで』なんてまるで相撲部屋にでも放り込むような感じで送り出すかもしれない。生活に必死で考える余裕がない人もいるから」

 「そんなことが連鎖的に起こったら止められない。それで日本の若者たちが、『周辺』どころか地球の裏側まで、アメリカのかかわっているところに戦争しに行かされることになる。そういうことを、もうちょっとていねいにきっちりと若者たちに紐解いてあげないといけない。そう思って僕は映画をつくっている」  

 深い洞察力と使命感です。私たちの運動に対する問題提起でもあります。しっかりと頭に刻んでおきたいと思います。スタッフの一員として、井筒監督や平岡元市長に直接ごあいさつとお礼ができたのは光栄でした。

 勇気の出るお話をたっぷり聞いた後、梅田ナビオ前で日本共産党として憲法施行60年の宣伝。宮本たけし参院大阪選挙区予定候補、清水ただし大阪市議、長谷川良雄衆院大阪4区予定候補といっしょに、どっと流れる人たちにむかってマイクを握りました。宮本たけしさんも私も熱が入って30分の予定が1時間近くに延びてしまい恐縮でしたが、若者たちが手を振り、座り込んで聞いてくれたのはうれしかったです。

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