長崎市の伊藤一長市長(61)が凶弾に倒れ、死亡しました。昨夜、市長選挙の遊説を終えて事務所に帰ってきたところを暴力団員の男に拳銃で撃たれたといいます。暗たんたる気持ちになります。
伊藤市長は、被爆地長崎の声を代表して、核兵器廃絶を世界に向けて発信してこられました。その立場から日本政府やアメリカ政府に対しても堂々とものを言ってこられました。今回の凶行がそれとかかわりがあるとすれば、平和と言論の自由に対する挑戦であり絶対に許すことはできません。選挙期間中の候補者に対する犯行であることも重大です。
個人の勇気ある発言を暴力で封殺することを許すような社会は、その社会の構成員全体をまちがった方向に導くことを歴史は教えています。私たちの社会がそのような社会に近づいていないか、一人ひとりの構成員がしっかり考えなくてはなりません。(4:17)