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公明党S参院議員の反共演説を斬る!

2007年03月04日

 「福祉きりすて」政治の加担・促進者として「現在」の問題を語れない公明党が、ポスターなどでやたらと「未来」を強調していることについて先日書きましたが、今度はその公明党が「過去」の問題を持ち出して日本共産党を攻撃しはじめました。

 反共弁士として有名な公明党のS参院議員が、大阪府内で先月末におこなった演説は要旨次のようなものでした。

 「北朝鮮は本当にひどい国…その北朝鮮を『地上の楽園』といって在日の方を送り出す事業を支持、協力した政党はどこだったか、共産党ではありませんか。まちがうことはあることだがまちがった場合はまちがったとあやまるべきだ。しかし共産党はあやまりを認めない。…あやまりを認めないような党は信頼できないではありませんか」

 じつは公明党は、前回いっせい地方選挙の前にも同じ内容の反共攻撃をおこないました。日本共産党は、「赤旗」号外に「在日朝鮮人の帰国事業 人道問題を党略で扱う公明党 創価学会も当時賛成」という論文を掲載し、全面的に反論済みです。しかし“なんとかも100回言えば…”式のやり方がこの党の常道なのでしょう。選挙のたびに同じ攻撃を繰り返しています。

 初めて聞く方もあると思うので、以下に4年前の論文を再録します。

                  ※  ※  ※

 「在日朝鮮人の帰国事業 人道問題を党略で扱う公明党 創価学会も当時賛成」

 公明新聞の記者座談会は、「59年(昭和34年)から始まった在日朝鮮人の北朝鮮への集団帰還事業」に日本共産党が支持、協力したことにたいして「最も犯罪的」などと攻撃しています。

 終戦後の在日朝鮮人とその家族の帰国問題は、もともと戦前の天皇制政府による朝鮮の植民地支配に根源のある問題です。30数年におよぶ過酷な植民地支配のもとで、200数十万人もの朝鮮人が強制連行などによって、日本に移住し差別的な悲惨な生活を強いられました。戦後もひきつづき無権利状態におかれたこれらの人びとが、植民地から解放された祖国へ帰りたいと願い、帰国運動を起こしたことは当然のことです。

 国際赤十字は56年、日本および南北朝鮮政府に覚書を送り、在日朝鮮人の帰国問題は基本的人権にかんする問題であり、かつ人道的な問題であることを明確にして対応を求めました。

 58年11月には自由民主党の鳩山一郎元首相、社会党の浅沼稲次郎委員長など超党派の政党、社会団体、民主団体が参加して「在日朝鮮人帰国協力会」が結成され全国的に活動を展開。政府も59年2月に帰国を認める「閣議了解」を発表し、地方議会の決議、各地の市長会の協賛もあいつぐなど、全国民的な運動によって帰国は実現しました。

 日本共産党が、居住地選択の権利にかかわる基本的人権の問題として、在日朝鮮人の帰国運動を支持、協力したことは当然の道理ある態度でした。

 公明新聞のいい分は、帰国後の40年余の経過のなかで北朝鮮政府の施策によって帰国者が困難な状況に陥った責任を、帰国運動を人道的問題として支持した日本共産党に押しつけるもので、人道問題を反共の党略のためにもてあそぶものでしかありません。

 それでは公明党は在日朝鮮人の帰国事業にどういう態度をとったのでしょうか。

 1959年に開始された在日朝鮮人の帰国事業(公明党の結党は64年)は、帰国希望者がまだいるのに不当にも67年にいったん打ち切られ、国会で問題になりました。日本共産党が帰国事業の再開を要求したことは当然のことでした。

 このとき公明党の沖本泰幸衆院議員(大阪1区)は、つぎのようにのべています。

 「1万数千人の方が約3年に近い間、自分の家財道具を売って、そしてただこの道が開けるのを待って、いまはまったく窮地に追い込まれている」「政府は、在日朝鮮人の帰国問題については、一応その事業は終わったから打ち切る、こういうふうな一方的なことをきめてはおるけれども、…同じ人道的立場ということを考えて、現に困っていらっしゃる方々の帰国を進めてあげるような方法をとるべきである」(70年4月13日、衆院運輸委・内閣委・地方行政委・法務委連合審査会)

 付言すれば、帰国が始まった59年当時、公明党は存在しませんでしたが、急速に政治進出を強めていた創価学会は、帰国運動に反対するどころか、大いに賛成する立場をとっていました。たとえば55年には創価学会は初めて地方選挙に進出し理事長の小泉隆氏が都議会議員に当選していますが、東京都議会が58年12月に政府に向けて決議した「在日朝鮮人帰国促進にかんする意見書」の提出者の一人になっています。

 また学会員の質問に答える「質問会」では、北朝鮮に「帰国を希望する人がいる。しかしその人の信心はあまりはっきりしたものではないが、どうしたらよいか」という質問をとりあげて、白木関西総支部長がつぎのように「解答」しています(聖教新聞59年3月6日付)。「しっかり御本尊様のありがたさを知って、御本尊様を拝んでよかった、これはなによりの朝鮮へ帰るみやげだと思って帰れるようにね」「心配しないでしっかり信心して北鮮支部長ぐらいになりなさい、といってあげて下さい(拍手)」。

 人道問題を反共攻撃にもてあそぶ公明党は、もちあげた石を自分の足の上に落とすことになるだけです。

                  ※  ※  ※

 きょうも奈良で「女性のつどい」。奈良市(定数11)で山村さちほ、田中美智子両県議と、大和郡山市(定数3)で加藤のぶゆき県議予定候補、4人の市議予定候補とともに演説。女性が一人日本共産党に入党してくれました。

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