2007年02月10日
「閉店後の八百屋でくず野菜を拾って食材にしている家庭がある」「好きなクラブに入りたいけどユニフォームを買うお金がないので入らない子もいる」「高校を休んでいる生徒に理由を聞くと通学定期代がないとのことだった」――大教組代表の方からの報告に胸が痛みました。貧困と格差拡大が子どもたちの学ぶ権利、成長する権利を抑え込んでいます。 こういうときこそ就学援助制度が大事な役割を果たすべきなのに、国庫補助がなくなり、大阪府下の自治体の半数で援助対象が縮小されたといいます。うーん。雇用破壊、庶民増税、生活保護改悪などで経済的に困難な家庭を拡大しながら、そうした家庭の子どもたちの学ぶ権利まで奪うとは…。「美しい国」が聞いてあきれます。
午前中、大阪で国会報告要求懇談会でした。紹介したように、今年も大阪の民主団体、労働組合、地方議員の代表から国政に関するたくさんの要求、課題を聞かせてもらいました。バッジがないのが悔しいけれど、大阪府民の叫びとたたかいのエネルギーを身体につめこんで、悪政の告発と改革の展望を熱く熱く語りたい。そしてなんとしても国会に戻りたい。そう決意をあらたにしました。小林みえこ参院議員が国会報告、宮本たけし参院大阪選挙区予定候補も参加しました。
午後、大阪市中央区の楠田るみ府会予定候補(定数1)、丸岡ひろし市会予定候補(定数2)の事務所開きにかけつけました。大阪府政も大阪市政も、日本共産党対自民、民主、公明、社民の「オール与党」の対決が最大の争点。日本共産党を伸ばして、@自治体に「福祉の心」をとりもどそう、Aケタはずれのムダ使いをただそう、B不公正な同和行政の完全終結を、と訴えました。仲立証券で全員解雇・勝利和解をたたかい抜いた丸岡さん、子育て保育、高齢者介護、女性運動のリーダーとしてがんばってきたるみさん。“まるちゃん、るみちゃんコンビ”はとても明るく頼もしい。ぜひとも勝利を!
大阪を離れ神戸へ。兵庫県の医師・歯科医師後援会で「こうしよう!日本の医療」と題して講演。兵庫県但馬地域の医師不足と公立病院の縮小問題、奈良県で出産中のお母さんが亡くなったことなどをふまえ、先日発表された「深刻な医師不足を打開し、『医療危機』から地域をまもる日本共産党の提案」の意義をお話しました。講演準備の過程で読んだ兵庫県保険医協会が企画編集されたパンフレット「医療も命も削られる 医師不足、医療難民はなぜ生まれたか?」はとってもよくできています。お勧めです。
夜は尼崎の業者後援会で30分の講演。宮田しずのり県議、鈴木たくみ県議予定候補をなんとしても押し上げてほしいと、中村まさひろ県議、堀内照文参院兵庫選挙区予定候補とともに訴えました。「何で兵庫県は松下に175億円も補助したのか?何のメリットがあるのか?」というシンプルなご質問で、兵庫県政が深まる集会となりました。