和歌山県御坊市で、きのうからはじまった市会議員選挙の応援。12月議会で突然、定数が16から14に削減されたもと、日本共産党は、くすもと文郎(現)、たばた範子(現)、橋本たけんど(新)の候補を立て、2議席から3議席に増やすことに挑戦します。
宣伝カーに乗り市内9カ所で演説。畑仕事の男性が手を止めて聴いてくれ「聴いちょったらようわかるしよ。がんばって」と声をかけてくれたり、家のなかでガラス戸越しに聴いてくれたおばあちゃんが手を振ってくれるなど、反応はよかった。なんとしても全員当選を!
以下は、田畑の広がる野口地域での演説です。
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野口のみなさん、こんにちは。日本共産党でございます。
わたくしは、元参議院議員の山下よしきです。昨日から市会議員の選挙が始まりました。日本共産党は、現在の2名から、3名へと伸ばしていただきたいとがんばっております。
さて、みなさん。お暮らしはいかがでしょうか。「年金は下がっているのに、税金や保険料がえらいあがった。これでは生活ができん」とお年寄りが嘆いています。「米を作っても、生活できる収入にならん」と農家の方も苦しんでいます。小泉さんや安倍さんの政治のもとで、くらしが年々大変になり、貧困と格差が広がってますね。こういうときだからこそ、身近な御坊の市政が、ぬくもりのある政治をしてほしい――これがみなさんの願いではないでしょうか。
ところが、国がお年寄りいじめの増税を決めた時、御坊の市議会で、反対の意見を述べたのは、日本共産党の議員だけでした。市民の負担を増やす提案に、なんにも言わずに賛成する議員では、市民の暮らしを守ることはできません。
日本共産党は違います。市民の暮らし、御坊の環境を守るために、これまで“3つの役割”を果たしてまいりました。
第一は、市民の声に耳を傾け、市民の声を市政に届ける役割です。昨年わたしたちは、「市民アンケート」にとりくみました。なんと583人の方から返事をいただきました。そこにはさまざまな切実な願いがびっしり書かれていました。去年の12月の議会で、この声をまとめて、市長さんや議会に届けたところです。共産党の議員団が大きくなれば、市民の声がより多く市政に届きます。
アンケートで一番多かったのは、国民健康保険税など「税金の負担が重過ぎる」という声です。川崎市などでは、生活に困っている世帯の税金を軽くする制度があります。日本共産党を2名から3名へと伸ばしていただいて、御坊でも税金の減免制度をつくるためにがんばらせていただきたい。
2つ目の役割は、市民とともに運動し、市民の願いを一つひとつ実現する役割であります。この間、子育て応援に力を入れてまいりました。市内のすべての学校で、給食が実施できるよう、お父さんお母さんと粘り強く運動して、3年前に実現をいたしました。また放課後の子どもたちの遊びと勉強の場、学童保育所が和歌山県の市でないのは、御坊市だけ。これも、粘り強く議会で取り上げ、今年からいよいよ学童保育が実現いたします。引き続き、みなさまのいろいろな願いをみなさまと一緒に運動し実現するために日本共産党はがんばります。
3つめの役割は、市民の目線で市政をチェックし、税金のムダづかい、悪い政治に“待った”をかける役割であります。いま御坊市の未来に大きな影響を与える核燃料施設の呼び込みが問題になっております。すでに御坊の市民のみなさんは、「核燃はいらん」と1万を超える請願署名に託して反対の声を上げました。ものすごい数です。ところが、去年の12月議会、日本共産党ほか2名の賛成だけで、あとの党・会派のみなさんは、この1万人を超える市民からの請願を棚上げし、葬り去ってしまったんです。ひどいでしょ。日本共産党は、市民に災いしかもたらさない核燃の呼び込みには、終始一貫反対をしてまいりました。核燃呼び込みの火だねは、まだくすぶっております。どうかこの選挙、キッパリ反対貫いてきた日本共産党を2名から3名に伸ばしていただいて、核燃ストップ、核燃に頼らないあたらしいまちおこしをご一緒にすすめようじゃありませんか。
まちづくりの問題では、名田町に産業廃棄物処分場をつくろうという計画が持ち上がった時、日本共産党は、地域の農家のみなさんと力をあわせて反対運動を展開しストップさせることができました。「日本一の花の産地を守ることができた」と農家の方から大変喜ばれております。また、知事が逮捕された和歌山県の官製談合のような「税金のピンはねは許さん」と御坊の市議会でもチェック役を担ってきたのは共産党の議員団です。
みなさん。こういう党の議員が2人から3人に増えれば、核燃を止める力が大きくなります。市民の暮らしを守り、市政をチェックする力が大きくなります。どうか日本共産党へのご支持をひろげてください。お願いいたします。
先日、長いこと自民党公認の市会議員をつとめ市議会議長までつとめられた方が、こう言ってくださいました。「核燃施設の設置だけはあかん。その思いから、党派を超えて、今度は核燃反対の人を応援する」。元自民党の議長からの日本共産党への応援メッセージです。大変ありがたく思います。
じつはいま全国で、共産党への期待が広がっております。この間はテレビで、タレントのビートたけしさんが「日本の政治は、自民党対共産党の対決だ。だって一番違うんだもん」。こう言って、弱いものいじめの政治に真っ正面から対決する日本共産党を評価してくださいました。
最近では、自民党の大臣や民主党の幹部が政治資金の疑惑でいろいろ問題になっておりますねぇ。日本共産党だけは、こういうところに名前がでてまいりません。清潔一番、だからこそ、国民や市民の立場に立って、悪政を追及することができるんです。
どうかみなさん、この党の議員を御坊でも増やしてください。そしてご一緒に市民が主人公のぬくもりのある御坊市政に変えようではありませんか。心からお願いを申し上げまして、わたくし元参議院議員、比例代表でお世話になります山下よしきからの訴えとさせていただきます。どうもありがとうございました。