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大阪・梅田ヨドバシカメラ前で青年たちと対話 がんばれ青年、僕もがんばる!

2006年11月20日

photo 午後6時から、大阪・梅田ヨドバシカメラ前で「青年雇用アンケート」に挑戦。信号待ちの若者たちに次々と声をかけるのですが、慣れてくるとけっこう対話できるものですね。彼らの働き方と気持ちがよくわかったので紹介します。

 まずは、30歳くらいの正社員の男性。シール投票で「仕事で不満に思っていることは?」と聞くと、「労働時間が長い」と「休みが取れない」にシールを貼ってくれました。「だいたい毎日帰宅は10時、11時。子どもの寝顔しか見たことがない」とのことでした。アンケートは持って帰ってくれました(受取人払いの封書で返信してもらえるようになっています)。しっかりしたまじめそうな若いパパさん、働きすぎで身体をこわさないように…。

photo 次は、19歳のアルバイトの男性。その場で友達と一緒にアンケートに記入してくれました。冬場に集中する仕事だそうで1日9時間働いても年収は100万円。「いまは親と同居中だけど、来年には一人暮らししたい。そのためにも正社員になりたい」と語ります。悩みを聞くと、「ハローワークに行っても正社員の募集がない。アルバイトからがんばっても契約社員どまり。正社員になる情報がないし、なかにはウソの情報(正社員になれると書いているのにいつまでたっても契約社員のままとか)もある。でも、それに逆らったらクビになるので文句いえない」。(写真は、小谷みすず府議と)

 多くの青年がこうした無権利状態におかれています。片方で、過労死するまで働かされる青年がいるのに、もう片方で、いつまでたっても安定した仕事につけない青年たちがたくさんいる。どちらも苦しんでいる――ものすごく“いびつな社会”です。

 最後に話し合った青年は、23歳の派遣社員の男性。「前の会社のことでもいいですか?」というやいなや、「賃金が安い」「労働時間が長い」「残業代が支払われない」「有給休暇が取りにくい」「上司との関係が悪い」「休日が取りにくい」「ノルマに追い回される」…アンケートの「不満」項目のほとんどすべてにチェックマークが…。トドメに「労働日数」に「月31日」と書き込まれました。いったいどんな会社だったのか聞くと、建設関係の会社だったとのこと。すさまじい職場です。以下、私とのやりとりです。

photo 青年 これ以上ここで働いたら身体こわすと思ってやめました。いまは派遣で働いています。でも今度また別の派遣会社に変わります。CAD(コンピュータを使った図面作成)とかの専門性を生かせる技術系の派遣会社にいきます。ところで派遣って正社員にある保険とかに入れないんですか?

 山下 派遣だって正社員と同じ権利があるよ。社会保険(医療・年金)には同じ仕事をしている社員の4分の3以上の労働時間なら加入できる。雇用保険には週20時間以上働いていれば加入できる(と、アンケート用紙の「若者の働く権利Q&A」を使って説明)。

 青年 そうなんですか。でもそんな権利、知らされてないですよね。

 山下 そのとおり。だから共産党は働くものの権利をちゃんと守らせる運動に取り組んでる。ついこの間も市田書記局長が、大企業の生産現場で、若い派遣労働者が大量に使い捨てられている実態を国会でリアルに告発した(と、市田質問の内容を紹介)。そして安倍総理にどう思うか聞いたんや。

 青年 で、安倍さんどう答えたんですか?

 山下 「ワーキングプアを前提とした生産になっているとしたら大問題だと思います」って答えた。これはものすごく重要な答弁や。だって、大企業の生産現場では正社員の何倍もの派遣や請負労働者が働いている。彼らなしに大企業の生産は成り立たない。それが大問題やって総理が言うたんやから、ちゃんとただしてもらわなあかん。

 青年 なるほど。

 山下 それから安倍さんは「違法行為があれば厳しく対処します」とも答えた。じつは派遣労働者の使われ方は違法行為だらけなんやわ。1年を超えて同じ職場で派遣で働いたら、派遣先の企業の側から労働者に対して「直接雇用」の申し入れをする義務が生じる。労働者派遣法にはそう書いてある。

 青年 えーっ!本当ですか!?申し入れって会社の側からするんですか?(山下 そう)それで労働者が選ぶんですか?(山下 そう)だったら、ぜったい直接雇用の方を選ぶでしょうね。

 山下 ところが、トヨタも松下もこれまでそんな申し入れをしたことない。「偽装請負」っていう違法・脱法行為を使ってかいくぐってきた(と、派遣と請負の違いを説明する)。

 青年 ほう、ほう(と、うなづいてきく)。

photo 山下 でも、松下プラズマで派遣で働いていた大阪の青年が、去年「偽装請負」を行政(大阪労働局)に告発して社会的に大きな問題になった。市田さんの質問に安倍さんも「厳しく対処する」って言うたんやからやってもらわんとあかん。同じ職場で1年以上派遣で働いてる若者はぎょうさんいてるでえ。法律どおり「直接雇用」されたら、それだけで何万人、何十万人の若者がワーキングプアから抜け出せる。大きな運動を起こして是非やりたいと思ってたら、さっそくあらたな動きが出てきた。日亜化学っていう、ほら、ちょうど街路樹のイルミネーションで光ってる青色発光ダイオードを発明、製造している会社があるの知ってる?

 青年 聞いたことあります。

 山下 その日亜化学で働いている請負労働者1600人全員が、12月1日から直接雇用されることになった。

 青年 それはすごいですね!

 山下 もちろん、いきなり正社員としてやない。まずは契約社員からやけど、その先は正社員としての道が開かれる。会社は“みんな正社員になれるよう教育する”って約束した。

 青年 へえー!!(と驚く)

 山下 日亜の若い請負労働者が、行政(徳島労働局)に告発して、17人の仲間と労働組合つくってたたかったことが、共産党の国会質問と総理答弁も力になって、わずか1カ月で会社と合意した。そうそう、市田さんの質問のパンフレットをあなたにあげよう(とカバンから取り出して手渡す)。勉強してみて。名刺も渡しとこう。なにかあったら連絡ちょうだい(と名刺も渡す)。

 青年 どうもありがとうございます。

 山下 うれしいなあ。あなたのような人に会えて。がんばってね。

 青年 はい。山下さんもがんばってください。

photo  以上、とっても深刻な、でもすごく元気の出る、若者たちとの対話でした。うおーし、がんばるぞー。



 

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