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いじめられる側も、いじめる側も救わなければならない――街頭からいじめ問題を訴え

2006年11月14日

photo 朝、天王寺駅東口で宣伝。いじめによる子どもの自殺が相次いでいる問題をお話しました。12日には大阪富田林市の女子中学生が家族あての遺書を残して自殺しました。胸が痛みます。きょうの「しんぶん赤旗」に、いじめを解決するためには、どうしたらいいのか、識者の声が載っていました。大変大事な内容だと思ったので街頭でも紹介しました。

 愛知教育大学教授の折出健二さんは、「文科省はいじめ発生件数を正確に報告せよと指導していますが、解決の方向からずれていると思います。そうした『定量的』な迫り方ではなく、事実関係をていねいに検証し、いじめたとされる子どもがなぜそういうことをしたのかなどを、教職員が討議していくことが必要です。それでこそ教師の教育力も発揮でき、血の通った対応ができます。文部行政にはそういう対応ができる環境をつくることが求められます」と述べています。

 また、元小学校教諭で教育研究者の斎藤晴雄さんは、「いじめのとらえ方を転換する必要があります。加害者と被害者という見方は、刑法の立場としては正しいでしょう。しかし、教育の立場では違います。
 いじめられる子どもはもちろん、いじめを続けながら、適切な指導を受けることができないでいる子どもも”被害者”といえます。小学校5年生の子どもが1年生の子どもから、お金を巻き上げていた事例がありました。いじめた子どもは、塾や模擬テストで忙しく、自由になるのは週に一日だけ。その一日に、「いじめなどの”ワル”でもやらなければ生きていけない」と泣きました。
 いじめられる側も、いじめる側も救わなければなりません。相手の痛みを、どう認識させるか、そういうことに心を砕く指導が必要です。
 4K(管理、競争、効率、強制)を強める教育の下では、いじめは根本的には是正されません。いじめなどせずにも生きられる、そんな子どもの生活をつくらなければならないのです」と語っています。

 そのとおりだと思います。いじめ・自殺問題の報道を見て気になっていたのは、学校の校長先生が「いじめは絶対にいけません」と子どもたちを諭したり、司会者が「いじめるやつは許さない」と力を込めたりする場面や姿です。まちがいではないけれど、はたしてそれで子どもたちに通じるのか?という疑問がありました。だって、いじめている子どもたちは、いじめが悪いことだと思っているのか?思っているとしたら、それでもいじめをするのはどうしてか?そこまで掘り下げて考え、事に当たらなければ、いじめ問題の解決はないと思うからです。

 お二人のご意見はその点で大変参考になるものです。いじめによる子どもたちの自殺が大きな社会問題になっているいま、教育の場でも、政治の場でも、この点を充分議論し深めることが求められているのではないでしょうか。

 それをなおざりにしたまま、教育基本法「改正」案を拙速に通すなど本末転倒もはなはだしい。しかも、政府の「改正」案は、国家による教育内容への無制限の介入を認めるものになっています。そのもとで、安倍内閣の「教育再生」プランにうたわれた全国一斉学力テストの実施・成績公表や、学校選択制の全国の小中学校への拡大が行われたらどうなるか?学校教育にいっそうの競争と格差が持ち込まれ、子どもたちのストレスが強まり、いじめ問題の解決どころかあらたな要因を生み出すことにもなりかねません。

 子どもたちの”命がけのシグナル”を無視し、踏みにじる国会であってはなりません。

photo 朝の宣伝では、宮本たけし参院大阪選挙区予定候補、小谷みすず大阪府議(大正区)、小南かおる大阪市議(阿倍野区)もマイクを握ってくれました。その後、きょうは一日、党大阪府委員会、大阪国政事務所、近畿ブロックで会議と打ち合わせでした。

 

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