2006年11月10日
滋賀へ。19日告示、26日投票でたたかわれる近江八幡市長選挙の応援です。「住みよい近江八幡市をつくる会」の市長予定候補、伊地知(いぢち)ひさよしさんとともに宣伝カーに乗り込みました。 なかなか面白い選挙情勢のようです。現職市長の引退を受けての選挙戦に、自民党・保守陣営から3人の予定候補が立ち、市議会の自民系会派は分裂。伊地知さんと訪問したある官製団体の幹部は「率直に言って困っています」と語り、ある放送局の記者は伊地知さんに「27日はスケジュールを空けておいてください。新市長へのインタビューを撮りますから」と本気で打診してきたそうです。
争点も、伊地知さんの政策スローガンもハッキリしています。@国の悪政の防波堤になり、くらしに活路を開く市政を、A同和行政をキッパリやめます、の2点。 くらしの守り手として、伊地知さんはうってつけの方です。労働省の労働基準局の幹部として、賃金不払いを暴力団と直談判して救済するなど、長年、はたらく人たち、弱い立場の人たちの心強い味方として頼りにされてきました。こんどは市長になって近江八幡市民全体のくらしの守り手としてはたらいてもらいましょう、とすごく訴えやすい!
同和行政の終結も市民の関心が高い。大阪、京都、奈良で次々明るみになった部落解放同盟幹部と行政の癒着、不正や特権・利権が、近江八幡にもあるからです。2年前、「恐喝」「談合」で逮捕され有罪判決が確定した「解同」幹部が、そのあとで近江八幡市人権センターの理事に就任し、年670万円の報酬を受けていました。人を脅し、税金をピンはねした人物を「人権」センターの理事にするとは、なんともブラックユーモアあふれる人事です。 日本共産党市議団の追及でこの人物は理事を解任されましたが、代わってその親類が事務員として着任したそうですから、まさに懲りない面々です。街頭で市民に聞くと、「同和の人らはええ目してるはなぁ」「市の人も恐がってものよう言わん」と、タブーも薄れ不満と批判が噴き出します。この問題を語り、メスを入れられるのは伊地知さんしかいません。伊地知さんは、年間3億円の同和予算を終結すれば、小中学校の35人学級や就学前の医療無料化はすぐできると提案し、市民の共感を呼んでいます。というわけで、非常に面白い選挙。皆さんもご注目とご支援を!
夜は、東近江市で演説会。東近江市は、7市町の合併で誕生した新しい自治体。合併にともなう選挙で、日本共産党は各旧市町ごとに見事なたたかいを展開し、6人の議員団を確立しました。きょうは、その選挙戦を地区委員長としてたたかった坪田いくお参院滋賀選挙区予定候補、定数が4に増え初の議席獲得に挑む谷本よしひろ県議予定候補とともに演説。 坪田さんは教師ご出身で、教育基本法改悪阻止の思いがほとばしる演説でした。谷本さんは、滋賀の住民運動がびわこ空港や新幹線新駅をストップさせており、県議選で党議員を2人から7人に増やし逆流を許さない決意を表明されました。意気高い目標ですが、定数増の選挙区も複数あり奮闘いかんで実現可能です。 私は、平和と憲法の問題、くらしの問題で、日本共産党が自民党と対決し、国民とともに政治を動かしていること、視野を広げ、垣根を越えた対話が大事であることを訴えました。100人の参加者から「いいお話でした」などの感想と激励をいただきました。
帰り、駅まで送ってくれた高木さんから、自家製の野菜をどっさりいただきました。土つきの大根や白菜、カリフラワーなど、重たかったけど、とってもうれしい贈り物でした。たっぷり食べて、冷え込み始めた季節に元気で立ち向かいたいと思います。