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「偽装請負」が問題になっている松下プラズマ尼崎工場を調査

2006年10月04日

photo 「偽装請負」の違法・脱法行為が問題になっている松下プラズマディスプレイ株式会社(以下松下PDP)に対する党国会議員団の調査に同行しました。吉井英勝、塩川鉄也、高橋千鶴子各衆院議員らとともに、尼崎にある同社工場に入りました。(写真は、左から宮田しずのり、新町みちよ両兵庫県議、高橋、吉井、塩川各衆院議員、私。松下PDPはさらなる新工場の建設中でした)

 松下本社と松下PDPの幹部の話を聞いて、企業の社会的責任を果たさせるうえで政治の役割は大きいと、つくづく感じました。なにせ、松下の「経営哲学」は「ものをつくる前に人をつくる」「人間尊重」だと胸を張る一方で、請負労働者の数は「把握していない」「業務上のことなのでお答えしかねる」と平気で言うのですから。こちらから再三質問されて、ようやく、尼崎工場では正規労働者300名、請負労働者800名という数字を認めました。(続きはまたあとで…)

 (続きが遅くなってしまいました)ところで、05年5月稼動の尼崎工場は世界最新鋭の工場。奥行き116m、幅290m、高さ36mの巨大な建屋で、3、4階がプラズマディスプレイパネル(大画面、薄型テレビ用のパネル。液晶とは別方式)の製造工程、2階が仕上げ工程、1階が梱包工程と分かれていました。3、4回を視察させてもらいました。通路から壁の向こうのクリーンルームをのぞくとほとんど無人。自走車が静かに製品材料を運んでいました。

 プラズマディスプレイパネルの世界市場に占める松下のシェアは28%(06年4月−6月期)。世界トップです。「グローバル競争が激しく、技術要請もめまぐるしく変化している。雇用についても多様性に対応しなければならない。繁閑に対応するのは非正規社員で対応している」「人間第一。一方で流れには逆らえない。グローバル競争に勝たなければ雇用創出もできない。このあたりご理解を」とは松下の弁。

 「偽装請負」という違法・脱法行為までやって、労働者を適度な熟練で安く使い捨てるやり方を、「人間第一」とは言いません。それは「利益第一」です。「グローバル競争」といいますが、ヨーロッパでは正規労働者と非正規労働者を差別してはならないという「均等待遇」のルールがあります。異なる条件で競争するのはフェアではありません。大企業に法律に定められたルールを厳格に守らせるとともに、ルールそのものを”世界標準”にバージョンアップしていくことは、政治の重要な役割だと再認識することができました。がんばらねば。

 松下PDP尼崎工場の調査の後、兵庫労働局を訪問し、「偽装請負」解消にむけた通達(9月4日厚生労働省)の実施状況について聞き取り調査。次いで、松下の労働者、OBから生産現場の労働実態をくわしく聞かせていただきました。どちらも、”人間らしく働くルール”を確立するうえで大いに参考になりました。ありがとうございました。
  

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