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若者に仕事を!人間らしく働きたい!――青年たちのたたかいに感動

2006年10月01日

 ひょっとしたら日本の社会を変える画期をなす集会だったのかもしれません。「若者に仕事を!人間らしく働きたい!10・1大阪青年大集会」に参加して感じました。

 トヨタ系の自動車部品メーカー光洋シーリングテクノ(徳島)で、これまで請負労働者として働いていた青年たちが労働組合をつくってたたかい、とうとう59人もの直接雇用をかちとった報告を、JMIU徳島地本の矢部浩史さんがしてくれました。

photo 「なぜ自分が教えた新卒の社員の方が年70万円も給料が高いのか。4年たったら150万円も違う。そのことに疑問を感じて組合をつくった。『お前らに何ができる』『お前らがいくらやっても世の中は変わらん』と派遣会社から言われた。でもやりもせんのに世の中は変わらん。キツイ仕事は社員でなく自分たち派遣がする。自分たちがいなければ会社は成り立たない。だから今回直接雇用になった。まだ派遣の子が150人残されている。自分たちの力で直接雇用させるまでがんばる。流れは変わった。いまやらなければ世の中変わらない。勇気を出して告発を。若い人たちの将来がかかっています。ぜったいに世の中変わります」

 続いて、松下プラズマディスプレイ(大阪)の「偽装請負」(実態は「派遣」なのに、1年経過後の「直接雇用義務」から逃れるため、「請負」の形をとる違法行為)を告発し、直接雇用を求めてたたかっている吉岡力さんが、その思いを語ってくれました。

photo 「突然班長から『別の派遣会社に移ってもらう。給料も下がる』といわれたことが許せなかった。10年間、派遣でいろんな職場で働いてきた。住友金属で働いていた頃、派遣の仲間が『どうせオレの将来はホームレスだから…』といった言葉が忘れられない。私たちにはたたかって失うものは何もない。天下の松下相手に大変だろうという人もあるが、誰かがたたかわないと変わらない。真っ黒なテントで囲われたり、嫌がらせをされたりしても耐えてきたのは、これは自分だけの課題ではなく、同じような働かされ方をしているたくさんの若者たちの未来がかかったたたかいだと思ったからです。人間を人間として扱わない派遣という働き方をなくすためにたたかいます」

 250人の青年が集まった会場は、共感と激励の大きな拍手に包まれました。昨年の総選挙時、街頭演説で「若い皆さん、就職できないからといって、正社員になれないからといって、自分が悪いんだ、自分の能力がないからなんだと、自分だけを攻めないでほしい。悪いのはあなた達じゃない。若者の能力を正当に評価せず、使い捨てできるようにした、いまの政治と社会が悪い。そんな政治と社会を変えるために、力を合わせようではありませんか」と訴えると、聴いてくれた若者が涙を流すこともありました。だけどきょう、涙を流したのは私の方でした。わずか1年の間に、人間らしく働きたい!という青年たちのたたかいがこんなに力強く前進していることがうれしかったのです。

 続くリレートークでは、システムエンジニアとして1日15〜20時間働き、重いうつ病になった青年労働者が、労災認定をかちとった経験を、長時間労働の蔓延する病院で働く看護師は、労働組合の組合員拡大の経験を、養護学校の女性教師は、臨時教員の不安な日々と、教師評価制度で緊張する職場の実態を、民青同盟の女性は、月一回の雇用問題学習会を通じて成長する仲間の姿を、それぞれ発言してくれました。

photo たたかっている青年たちが、たたかうことを呼びかけ、たくさんの青年たちがそれを真正面から受けとめている――久しぶりに、「青年うごくとき、すでに勝利の光あり」(共青初代委員長、川合義虎)という言葉を思い起こしました。




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