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千年の古都がピンチ もっこす達に勝利判決

2006年09月06日

 千年の古都がピンチです。奈良盆地の北辺に位置する平城京。8世紀のはじめ西暦710年に、約20km南の藤原京から移転してきた都です。その中心となったのが平城宮。天皇の住居で、政治や国家的儀式を行った場所です。1998年、平城宮跡を含む「古都奈良の文化財」がユネスコ世界遺産に登録されました。ところが、その平城京域のど真ん中を、高速道路でぶち抜こうという計画が進んでいるのです。

 京奈和自動車道・大和北道路がそれ。国土交通省は、平城宮に近いところは地下トンネル(延長4.5km)で通す計画です。しかし、この地下トンネル方式というのがクセモノ。じつは平城宮跡の遺産としての価値は、遺構や木簡など地下に残る埋蔵物の保存状態の良さにあるといわれています。それらは地下水によって保護され、1300年の時を経ても、なお当時の姿をとどめているのです。

 地下トンネルを掘ることによって、大事な地下水に影響がでることが心配されます。地下水位が大きく下がれば、木簡など地下埋蔵物の多くが消滅、損傷する危険があります。8月にまとめられた環境アセス準備書では、”地下水位に配慮した工法を採用することで問題はクリアできる”としていますが、本当に大丈夫かなのか?しっかりチェックしなければなりません。

 そもそも千年の古都をぶち抜くような高速道路がどうして必要なのか――平城宮跡に立ち、悠久の歴史に思いを馳せながら、問題を根本から考えなければならないと感じました。「美しい日本」を愛する人たちに、ぜひ注目していただきたいと思います。

photo 石井いく子衆院議員とともに、平城宮の中核施設・大極殿(だいごくでん)の復元工事を視察。写真は、左から、石井衆院議員、山村さちほ奈良県議、中村あつ子元奈良市議。

 大極殿は木造の巨大な建物。宮大工さんたちが、原寸大の図面を描き、国産ヒノキを各部材に切り、組み上げていきます。復元工事は文化庁の事業です。写真は上段の屋根の部分。大きい。

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photo 奈良県などがすすめている「平城遷都1300年記念事業」について同事業協会でレクチャーを受けました。2010年に、平城宮跡を会場に10近いパビリオンを建ててイベントを行うとのことでしたが、ウーン、なんでそんなお祭りにするの?というのが率直な感想。もっと静かに大極殿から朱雀門の空間を眺め、悠久の流れを味わいたいと思うのは私だけ?総事業費は350億円と聞いてますますウーンでした。

photo 道路建設現場を視察。井上まさひろ(右)、西本もりなお両奈良市議と。高速道路は地下を通すが、アクセス道路はその上に高架で通す計画と聞いて唖然。景観を守るために地下を通すんじゃなかったの?

photo 高速道路のインターチェンジ予定地。近くに病院と保育園がありました。30メートルの高さの排気塔も景観を壊します。

photo 最後に、高速道路から「古都奈良の文化財」を守ろうと運動されている人たちとも懇談。毎年、世界遺産委員会に代表を派遣し、「古都奈良の文化財」の危機を訴える国際的な活動もされています。こういう人たちが、「美しい日本」を守っているんだなと実感。

 夜は、関西金属工業(大阪市淀川区)を解雇された労働者10人の勝利判決報告集会へ。うれしい!おめでとうございます。全員が熊本県出身の「もっこす」(熊本地方の言葉で、簡単にはあとに引き下がらない情熱、または人物のこと)。朴とつだけど、芯の強い10人が、そろって職場に戻るまで、私もともにたたかいたいと思います。

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